木津未来会議の日記
日記一覧|前のページ|次のページ
| 2010年06月24日(木) |
不祥事根絶を願う請願は、議会で否決 |
「不祥事根絶のための制度改革と、議員の説明を求める請願」の本会議審議の結果です。 片岡さんは、議長より退席を求められましたので、24人での審議でした。
まず、委員長報告がされました。委員会での私の趣旨説明の内容、それに続く委員からの質疑とそれに対する私の意見(9日、10日の日記を参照) を詳細に報告されました。 委員会では賛成少数で不採択でしたと。
討論に移りました。 最初は私の請願に賛成の討論です。 以下長文ですがお読みください。
「不祥事根絶のための制度改革と、議員の説明を求める請願に賛成の立場で討論をします。 2月4日、副議長が遼捕され、翌日の新聞各社で大きく報道され、さらに庁舎、副議長室などへ捜査が入り、これも新聞に取り上げられました。このことは、新生木津川市にとって大変不名誉な事件であり、市民の皆様から憤りや失望の声をたくさんお聞きしました。それは議員の皆様にも同じような状況にあったのではと思います。
司法の判断の確定すなわち略式起訴という有罪の決定が出されてのちの2月25日、この不祥事に対する議会としての今後の取り組みを求め請願という形にして、提出がされたわけです。氏名を挙げられている2名の請願者の方と賛意を示された2名の方の勇気に私は敬意を表するものです。
今回の請願は、趣旨にも書かれていますが、法を守る立場にある議員・政治家が不法行為をしたことは、遺憾であり、このことを教訓に、今後住民が納得する透明性が高い市議会となることを願ってのものであります。そして具体的な項目として3点が挙げられています。
1議員の政治倫理条例を早急に制定すること 2今回の事件の全容を明らかにされるよう、議会として求めること 3その他、今回の事件に対して議会として適切な措置を講じることの3点です。
議運での委員の皆様の紹介議員である私への質疑の中で、事件の全容を明らかにするとか適切な措置を議会として講じるとはどういうことか、請願者や呉羽さんはどう考えているのかなどの多くの質問をいただきました。
その中では私の考えや市民の方の意見をお伝えしましたが、今回の事件を受けて今まさに議会にその自浄作用があるかどうかの姿勢が問われているのだと思います。副議長を辞任されましたし、そのことについては議会だより第12号で副議長を辞任願いが提出され許可されたとの一文の記載はあります。請願された時点では、副議長辞職も伝わっていない段階でありましたが、これだけでは不十分という思いで、今後木津川市議会がどうしていくのか、それを形で示してというのが今回の請願者の思いです。
委員会審査の中で、議会として今政治倫理条例については議会基本条例とセットのものであり基本条例特別委員会を設置して取り組んでいるだから、不採択との委員の意見がありましたが、そもそも請願とは憲法16条に規定された国民の権利で、公の機関に対して要望を述べる行為であります。
請願の採択については、議員必携にも記載されているように、願意が妥当であるか、実現の可能性があるかさらに議会の権限事項に属する事項であるかが判断基準とされています。 さらに願意の妥当性とは、法令上あるいは公益上の見地から見て合理的なものをいい、実現の可能性とは緊急性や重要性及び財政状況などからみて、ごく近い将来実現の可能性があるものをいい、厳格に解釈しなければならないとされ、議会の意思が相反することにならないよう留意すべきいであるとされています。
政治倫理条例については議会基本条例とセットのものであり基本条例特別委員会を設置して取り組んでいくのだから、との発言は政治倫理条例を制定することを示しているとしたら、それを理由に不採択とはなりえない、それこそ、議員必携の議会の意思が相反することにならないようとの注意を無視した判断であり、間違っていることを指摘します。
私たち議員は全体の奉仕者であり、一部の奉仕者であってはなりません。住民を代表する公選で選ばれた公職者がその地位による影響力を不正に行使して私欲を図ることなどあってはならないことであることは言うまでないことです。
議員の政治倫理条例第1号は、1983年堺市で誕生しています。きっかけは、議員が収賄事伴で有罪が確定したのをうけて作られたということです。条例には問責制度を設け、有罪判決を受けた議員を説明会に呼び、責任を問う仕組みを盛り込んだようです。事件を受けその対策を盛り込んだ堺市独自の条例ができています。
信頼の回復とは議長のことばですが、ことは1議員に対する信頼の失墜ではありません。木津川市議会としてこの問題を受け止め、今後議会としてどうするのかが問われている問題です。堺市の倫理条例の設立経過にもありましたように今回のこの件を真摯に受け止めて木津川市議会の対応を願うものです。
19年の6月定例会で、資産公開の条例を提案された市長に対して修正案が出され、議員まで拡大して公開というような議論の中で政治倫理条例については賛成というご発言が宮嶋議員、片岡議員の発言を会議録から確認していることをお伝えしておきます。
ぜひ、今回請願を名前を挙げてされた2名の市民と賛意を示された2名の方の不正を許さないまちへ木津川市議会へとの思いをくみ取っていただき、これからの木津川市議会に対する市民の信頼回復を請願者の思いと一緒にしていきますよとの議会の意思を示して頂きたいと思います。議員の皆様の賛意を示していただきたいと思います。」
その後大西議員が委員会で言われていたように倫理条例は議会基本条例に入れるべきものであるから、必ずやりますので請願に反対と。
宮嶋議員は、本来議員辞職するものであるが、辞職を求める運動も起きていない。請願の趣旨には賛成できる、と。
採決の結果、 6対18、賛成少数で不採択となりました。 賛成者:宮嶋、酒井、村城、森岡、山本、くれは 反対者:伊藤、大西、炭本、西岡、深山、七条、倉、出栗、高味、梶田、曽我、 吉元、阪本、木村、織田、島野、中谷、尾崎 (敬称略)
請願者から、市民の意見を汲まない議会である、現に策定するのなら市民の思いを採択したうえで 一緒に作っていこうとなるのではと思うのに。どうにもねじれた感じで納得いかない結論ですとの 意見をいただきました。
 、
木津未来会議

|