「夜が壁のように厚みをましていく」
ボードレール「バルコニー」より抜粋
いい表現。思わずカーテンを開けて 幾重にも重なる漆黒の夜空を見上げたくなる。
ボードレール「悪の華」の解説を読んでいると、
「エピローグ」の草稿の最後の一行は、 パリという近代の大都会に呼びかけて
おまえは私に泥をくれたが、私はそれを黄金にした
と叫んでいる。 近代の泥沼に伸び上がって咲いた黄金の花々の一つ一つが どれほどのかげりと、どれほどの美しさを宿していたかそれを 読み取り、語り伝えるのは、今度は私たちの番である」
「悪の華」の訳はフランス文学者安藤元雄氏の作品も 素晴らしいと聞いたので、購入。 噂どおり、心根に響いてくる。
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