りえるの日記

2005年10月07日(金)

「夜が壁のように厚みをましていく」

ボードレール「バルコニー」より抜粋

いい表現。思わずカーテンを開けて
幾重にも重なる漆黒の夜空を見上げたくなる。

ボードレール「悪の華」の解説を読んでいると、

「エピローグ」の草稿の最後の一行は、
パリという近代の大都会に呼びかけて

 おまえは私に泥をくれたが、私はそれを黄金にした

と叫んでいる。
近代の泥沼に伸び上がって咲いた黄金の花々の一つ一つが
どれほどのかげりと、どれほどの美しさを宿していたかそれを
読み取り、語り伝えるのは、今度は私たちの番である」

「悪の華」の訳はフランス文学者安藤元雄氏の作品も
素晴らしいと聞いたので、購入。
噂どおり、心根に響いてくる。


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