乱歩「盲獣」読了。美術館で謎の盲人が女性の裸体の彫刻を撫で回すシーン。触覚のみに頼るうごめく手。忘れていたエロティシズム。最後に「触覚芸術論」が語られる「日常手に触れるもの。例えば書物の頁とか、ペン軸だとか、ステッキの握りだとか、ドアの取手だとか、毛皮の襟巻きだとか、目で見た形状、色彩などのほかに、触覚的な美しさが重大な要素となり・・・」盲人の理想とする彫刻が美術館に飾られ盲人達が列をなし、触覚を楽しむ。「美しき触覚」なんとエロティシズムな言葉なのだろう。