風邪。しんどい。「O嬢の物語」P・レアージュ 渋澤訳一気に2日で読みきり。エロティック小説で終わらない全般にわたる気品。革のソファー、毛の長い絨毯、コルセットビロードの緑、下着、香水。ただ受動的に待つ恐怖と甘美が重なり合う時間女性を美しく際出せるディテール。拷問を耐えた後に溢れ出る幸福感がOの冷静な分析のもとに語られる。レディースコミックスも自尊心が邪魔をして読んだことないが、エロの中に気品が漂っているのだろうか。