フランス語に行こうと思い、駅に着くと 電車のお供本を忘れたことに気づく。 少し遠出なので、数十分が無駄になる。 急いで本屋に行き、 谷崎の「人魚の嘆き、魔術師」を買う。 解説が中井英夫だ。興味深い。
これが掘り出し物。よかった。 快楽をしりつくし退屈している中国の王子。 ある日、異国人が王子に人魚を売りにくる。 水瓶の中にいる美しい人魚 王子は人魚に触れられないから、ただただ見ている もどかしさ。 鱗と水中での真珠のような白肌の上にさらさらとした産毛が 海水に揺らめく様子。艶かしい。
掘り出し物はあったものの、今日のフランス語はボロボロ。
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