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■ ライターその後
以前の日記でも書いたことのあるライター。
紛失しても、何度手放しても帰ってきてくれたライターなのですが、
ついに、壊れてしまいました。
ココ最近、妙に私の前でタバコを吸わなくなったなーとは思ってたんですよ。
なぜか私の前ではタバコに火をつけようとしない彼。
でも見ていない隙にいつの間にか火をつけていて、タバコは吸う彼。
まぁ、失くしたとしても彼にプレゼントだし、
べつに彼の好きにしたらいいものなので
特に追求はしないでおこうと思ってたんだけど、
でも、なんとなーく気になったので彼に聞いてみました。
「ね？ライター最近見かけないけど、どうしたの？」
『・・・・・・・会社に忘れてきた。』
最初はそんな風に答えていた彼なのですが、
いつ聞いても『会社に忘れてきた。』という彼。
何度か聞いているうちに、「嘘だ」ってことは分かりました。
だって妙に目を合わせないし・・・
「会社に忘れた」っていうのはきっと嘘で、きっと、
ライターをまた失くしちゃったのを言い出せずにいるんだろうなー
って思ってました。
とある日、
また彼に聞いてみました。
「ライター最近ぜんぜん持って帰ってきてないねぇ。
ひょっとして失くした？」
彼は、
『失くしてない！』
と、強く反論。
そんなに強く反論しなくても・・・
んじゃ、なんで最近使ってないのさー。
正直に言いなよー。
『なくしてないけど・・・・実は壊れてん・・・。』
と弱気に変わって、申し訳なさそうに、
部屋にある小物入れから壊れたライターを取り出してきました。
彼の手から手渡されたライターは見事に凹んで壊れていました。
どんなふうに壊れたかというと、
写真があったら分かりやすいのですが、
ふたの部分が思い切り凹んでしまっているのです。
凹んだ部分のせいで、簡単に開かなくなってしまっているし、
ジッポのライター特有の「カチーン」という良い音も
響かなくなくなってしまっていました。
あらららら。
まぁ、彼にあげたものだから仕方ないけど、
こんだけ見事にどうやってへこましたんだろ・・・。
なんでそんな凹み方をしたのか、彼に聞いてみたら、
『うっかり洗濯機で他のと一緒に洗ったら凹んだ』
とのこと。
・・・ホントにぃ？
その凹み方は、まるでその部分でかたい釘でも打ったかのような凹み方。
洗濯機で洗ったくらいでこんなに凹むものなのかしら・・・・？？？
なんてちょっと疑ってみたのですが、
壊れたものは壊れたもの、仕方がないこと。
形あるものはいつかは壊れるものなのです。
壊れた「理由」よりも、
「壊れた」ってことが事実なんですよ。うん。
（と自分に言い聞かせる）
「まぁいいやん。２年以上も使ってたんだもん。
ちょうど寿命やったんかもよ？」
私はそういってテーブルの上に壊れたジッポのライターを置きました。
このときはコレでライターの話は終わりました。
２年以上もお疲れさま。ジッポのライターちゃん。
また別の日。
普通にいつもどおりＴＶを見たりして
一緒の時間をすごしていたのですが、
何かの拍子に見ているＴＶで誕生日のことを放送し始めました。
「そういえば来月タケシ君の誕生日だねぇ。何か欲しいものある？」
『んー？』
「やっぱ、盗られたし新しい自転車とか？
自転車あったほうが便利だもんねー。」
『んー・・・・。』
「それとも靴？・・・はもういらないか。
この間タケシ君買ってたもんねー。」
『・・・・・・・・・。』
「なにか欲しいものあるなら早く言ってねー。
探しにいく日にちも欲しいし。」
『・・・ライター。
壊れたし、新しいのがいいな。』
「・・・・へ？自転車とかの方が良くない？
だって自転車の方が実用性があるというか、
ライター使うときって失くさないように
気を使うとか言ってなかったっけ？？？」
『いや、ライターでよろしく。
もちろん前みたいに名前入りで。』
「いいよー？気を使わなくても。
自転車欲しくないの？？？？」
『自転車はまた盗られる可能性があるから自分で買うし。
テトからはライターが欲しいです。』
そんなわけで、今年の彼への誕生日プレゼントは、
２代目ジッポのライター（ネーム入り）に決定です。
誕生日にライターかぁ・・・
なんだか彼に気を使わせたみたいで申し訳ないなぁ・・・。
でも、彼のそんな気遣いがうれしくてうれしくて仕方なかったりします。
2005年08月07日(日)
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