Rocking,
Reading, Screaming Bunny
Far more shocking than anything I ever knew. How about you?
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| 2008年09月10日(水) |
First of all there is Blue. Later there is White, and then there is Black |
明け方4時に詩を書いてアップ。5ヶ月ぶりに書く詩であるが、5ヶ月前の詩も今度の詩も、BGMはスマッシング・パンプキンズの"Adore"に入っている曲だ。 私はもう、この半年'Adore'に首ったけなのだ。今でもスマパンで一番好きなアルバムはやはり"Mellon Collie"であり、中でも"1979"は、この曲が私をつくったと思っているほど別格であるが。 しかし"Adore"―――この繊細な未完成。「美しさ」は退屈だという意見があって、しかしそれは「美」の定義を「瑕のない球体」と捉えた場合のことではないか。パルテノン神殿に見られる黄金比の美のような。 "Adore"における「美」は、まったく隙だらけであるし、球体どころか円にすらなっていない。 中でも9曲目の"Pug"(私にとっては「恋」という錯覚の具現化)と、11曲目の"Annie-Dog"(私にとって、肉と臭いと咀嚼と排泄の、昇華のような抽象化)の2曲は、今述べたような見事な対照を見せて、私に突き刺さる。 その2曲の間にあるのが、10曲目の"The Tale of Dusty and Pistol Pete"なのだ。明るい陽光をぼんやりと通しながら、弱い熱をたくわえる硝子のような曲だ。 今日はそれを聴きながら、詩を書いた。
実は。5ヶ月前に書いた詩とこれは、対をなしている。あれは5/4の早朝――つまり、kazukと初めて会う日の朝に書いたのだ。 自分が会ったこともない彼に、既に頭の中で好意を持っているのを知っていて、それに反発してみせたのがあれだ。(詩の内容自体はkazuと何の関係もない) 結果、その日には何の恋心も生まれなかったが。 そしてその詩のBGMが"Annie-Dog"だった。
もう今は、スマパンしか聴く気にならないな。 この頃、レッチリを、ニルヴァーナを、ビートルズを、ツェッペリンを、グレアム・コクソンを、全く聴く気になれない。全部kazuが好きだからだ。 聴けるのは、kazuが私に合わせて実際より好きなふりをしていた(そんなのすぐに判るわよ)R.E.M.、そして好きなふりすら出来なかったスマパンだ。 だから、今回書いた詩―――私からすればはっきりとkazuへの失望を表した詩のBGMがスマパンだというのは当然だ。
もし私が"Pug"をBGMにして詩を書けば、いわば三部作の完成ということになるが。その場合もうkazuは関係ない。何故なら、先に書いたように、あれは私には「恋」という錯覚の具現化だから。
ちなみに今回の詩の出だしは、 First of all there is Blue. Later there is White, and then there is Black, and before the beginning there is Brown. 私がサリンジャーと同じくらい美しいと思っているポール・オースターの'Ghosts'の出だしだ。 ・・・ああ、書いてから気づいたけど。これもkazuが読まない作家だな。彼はサリンジャーは読むけど。
もっとも。こんな拘りは一過性のことに過ぎない。そうでなくてはならないのだ。kazuだろうと誰だろうと、私が文学や音楽を愛する妨げになんかさせるもんか。
First of all there is Blue. Later there is White, and then there is Black (まず青いのがいた もう少したつと白があらわれる、それから黒が) *Ghosts / Paul Auster (1986) の出だし。*日本語訳は私の詩の出だし。勿論実際はそういう意味ではない。
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