ichijiku
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2004年11月11日(木) 100%満足できない

今日は仕事であるスタジオに。
つくっているVTRの音楽いれと、ナレーションの録音をするのだ。
あるイベントで流すためのドキュメンタリーを作っているのだが
作成過程で思ったのは
テレビの現場もなかなか大変だなというのが実感だった。
この仕事をやる前はテレビで流れるノンフィクションが
こんなにも大変だとは思っていなかった。
1時間のテレビのドキュメンタリー、ノンフィクションは
実際にはその何十倍もの時間カメラを回し続け、
使われない、使えない映像がほとんどを占めるのだ・・・・

それは想像に難くないけれども、編集作業にこんなに時間がかかるものとは。10分程度のVTRに、何十時間という時間と労力をつぎ込む。

そしてドキュメンタリーとはいえ、
多少の演出もあるし、取り直しもあるし。
素材の良し悪しがやっぱり一番だけれど。
映画の制作費は何億、というのも納得した。
音楽の選定や、効果音の選定、
つなぎ、「演出」は「うそ」ではない。
大げさに、に近いのような。
妥協しない、という点で皆、プロだ。職人。
こういう人と仕事するのはいいね。
真剣だし、その真剣さが伝わるから嬉しいし。
そんな中、私のシロウトさ加減が自分でありありとわかってつらかった。
やっぱり。限られた時間や、素材なのだけど、もっともっとを
追求してしまうし、その「もっと」をうまく伝えられなかった。
ま、70%だったらよしとしないといけないんでしょうか。

こういう感性がものをいう仕事は本当に苦手だ。
いつも満足したー!って思うことがない。
80%かそこそこのところで、やっぱりタイムアウトしてしまう。

職人の皆さんはやっぱりいつも100%満足なのでしょうか。
いつもこういう仕事をすると疑問に感じてしまう。
100人にきいて100人がOKをだすものじゃないだけに難しい。
100人いたら、感性も100色だものね。


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