ハッピーステップ
泥沼生活から、這い上がった軌跡(日記のはじめのほう)を書いた後
最近では、日常の感じた事をつらつらと、不定期に更新中ですm(_ _ )m

2003年08月02日(土) 第1章 出会い

ある年の初秋。
私は、転職の為、ある会社を面接に訪れた。

パーテーションで区切られた、商談室の一角
少し緊張しながら、今か今かと、面接官であるその会社の社長を待っていた。


「どんな人たちが、働いているのだろ」
「仲良くやっていけるだろうか」

まだ、決まりもしていないのに、中で働く自分を頭の中で
ぐるぐると思い巡らせていた。


なんだか、社内は、商談やらなにやらで、あわただしかった。


「まだかかりそうだな・・・・」
そんなことを考えていると、
一人の男性が、私の座っているテーブルの一角に突然飛び込んできた。


この人も面接官?・・・と思うが否や
「あっ!すみません」
そう言って、瞬く間に、私の視界から消え去っていった。


あぁ、商談の場所を間違えただけだったんだ・・・・・


その人は、真っ白なシャツに、薄ベージュのチノパン、自然に流した無造作な髪の毛
爽やかな好青年というイメージだった。


「合格・・・」


私は心の中で、微笑んだ。



全く、面接に来てるくせに、男の値踏みとは、じつに不謹慎きわまりない。
しかし、緊張しながら長い間待たされていたのだ。
退屈しのぎに、これくらいのことは、誰だって思うでしょう?


まさか、こんなかる〜い気持ちが、これから起きる数々の辛い出来事の根源となることなど、その時の私に 知るよしもなかったのである。



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