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| 2006年01月10日(火) | 妄想列車は走る。 |
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＜今日のケンシロウ＞
よくかんがえたらさっきのは、ひとりくびつりだったのニャ…
syggです。どうも。
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前にも申し上げたかもしれませんが、ヘッドホンやイヤホンの音漏れ、そして携帯電話の
着信音は、マナーどうこうよりも「恥ずかしいもの」だという認識でいます。
大人として恥ずかしいだとか、そういうレベルのものではありません。
聴いている音楽や着メロ等ほど、その人の趣味趣向が浮き彫りになる媒体は無いからです。
静かな電車内で突然前田健のマイヤヒのやつなんかが自分の携帯から発せられたら、
かなり好奇な目で注目を集めるに違いない。
波田陽区のやつだったりしたら、もう死にたいと思うに違いない。
周囲への配慮ではなく、自分の身を守るため、ヘッドホンの音漏れには注意して、
携帯は常にマナーモード。
別に俺が前田健や波田陽区に興味があるという訳ではない。断じて無い。
ちなみに着メロはクラシック。ホルストの「火星」が流れます。デフォルトから変えてないです。
これはこれで、突然流れてきたら怖いけど。
逆に周囲でこういう事があったら、その人が発した音を基に、趣味趣向、そしてその人となりを
想像しながら楽しんでいる訳です。そこ。引かないように。
今日の朝、通勤電車の中で。
電車の戸口にぼーっと立っていた青年が、ヘッドホンから漏れた音を盛大に垂れ流して
いらっしゃった訳ですよ。
最初はなんだか電車の走る、ガタンゴトンという音なのかな、鉄道マニアの方なのかなと
思ったのですが、どうやらトランス系のなんだかわからんミュージックが延々と続いている
ようでした。この類の曲に傾倒している訳ではないので何の曲かはわかりませんが、
これぞシンセサイザーの音だと主張しているような、いわば教科書的な曲。
彼の外見は、朴訥顔でボサボサ頭。かなり眠そうにうつろな目をしている。
田舎から出てきてもうすぐ１年。ようやく馴れてきた都会暮らし。
誘われるがままに足を踏み入れたクラブ。初めは乗り気じゃなかった。
でも気が付けば毎晩夜が明けるまでクラブで踊り続ける毎日。完全にハマってしまった。
帰りの電車内ではいつもイメージトレーニング。ロボットダンスでは誰にも負けない。
これから家に帰って寝て、暗くなったらまたクラブ…学校にも行かずに。
田舎の父さん、母さん、ごめんよ…。
瞬時に彼のイメージが構築され、プロットが立てられていく。
自分でもすごい妄想力だと思う。
そんな恥ずかしいバックストーリーを勝手に考えて一人楽しんでおりましたところ、
突然耳を疑うべき音漏れが電車内に響き渡る。
「ジュリアナー トーーキョーーーー！！！」
鼻水噴き出るかと思った。
ジュリアナて。なんだその化石音楽。
思わず噴きだしてしまった俺は、直後咳とクシャミが入り交じったような動作をとり
誤魔化すことに成功したが、周囲に居た人達みんな俺と同じリアクションであったと確信する。
ジュリアナは無いよなあ、ジュリアナは。
もしかしたら最近また流行しているのかもしれないけど、その辺はわかりません。
この突如原爆を落とされたかのような不測の事態を目の前にして、もう俺の頭の中は
この青年がお立ち台に上がって、パンツ見せながらロボットダンスを踊る姿でいっぱい。
目的駅に到着するまでずーっと音漏れは続くし、その間頭の中ではずーっと女装した青年が
眠たそうな目でパンツ見せながらロボットダンス。笑いがとまらないっていうか、
そのうちめまいがしてきた。テンションは落ちる一方。
・・・・・。
鬱だ・・・・・。
なんだって休み明けの仕事前にこんな精神錯乱状態に陥らなければいけないんだ。
いくら拭っても拭い去れないこの情景と、結局目的駅に着いた１０分程度の間共に過ごした。
なんだろうこの罰ゲームは。
やっぱり電車内のマナーは守った方がいいよって思いましたよ。
影でどんな恥ずかしい事妄想されてるかわかりませんしね。
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書いてる人:しぐ
