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2006年01月08日(日) 戌年の始めにうってつけのビデオレビュー。(前編)

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<今日のケンシロウ>



あごのせ




syggです。どうも。











やあ、戌年ですね。

戌年にちなんで何か無いかなあと考えを巡らせたところ、うってつけのものがありました。

今回は俺が所持する数あるビデオの中から、この作品のレビューをお届けしようと思います。

戌年の始まりにこれを観て、良いスタートダッシュを。

そしてそのまま一年間、今年が良い年になりますように。






THE 人面犬





ろくな一年になりそうもありませんね。







1990年につくられ世に出たこのビデオは、当時都市伝説として社会現象にもなった、

人の顔を持つ犬、いわゆる人面犬についての情報を集め、その実体を再確認。

更に当時最先端のSFXを駆使してその姿を具現化しようという試みがおさめられた

B級もいいところのカルトビデオです。





スクランブルリポーターの方だそうです


スクランブルリポートを仕切っていく進行役の方かと思いましたが次に出てきたのは

ビデオが終わる頃でした。

世にも奇妙な物語で言うところのタモさん的存在ですね。




ズーム・イン!的なノリで




[大槻ケンヂ氏の情報]




本人は漫画や映画の中でしか見たことが無いけど、友達が人面犬に遭遇した事があるのだ

という大槻ケンヂ氏。

この手のビデオには欠かせない存在ですね。

彼の話はこうです。


友人がジュースを買いに河原を歩いていたら、大きな犬を見つける。

追っ払おうと思って大きな声を出しても逃げる素振りも見せない。

おそるおそる近づいて顔を見ると、それは人の顔をしていた。

逃げても追ってくるので必死にまた逃げる。なんとか振り切り逃げ延びた友人は

「えらいもんに出会ってしまったわー!」と興奮ながらに大槻氏に語ったのだという。



おそろしいですね。(棒読み)



[雑誌ポップティーン編集部の方の情報]




人面犬に関する噂が広まるきっかけとなった雑誌、ポップティーン。

霊体験投書コーナーに数多くの人面犬に関する情報が届いた。





読者から寄せられた情報は以下のとおり。


・柴犬っぽい

・最後に「勝手だろ」「ほっといてくれ」等の捨てゼリフを言う

五木ひろしに似ている

・高速道路を140km/hで走る



・オヤジの顔をして薄暗い、レストランの裏などを徘徊する



・下水道やアーケードの近くに出没する



・人面犬に噛まれるとその人も人面犬になってしまう



五木ひろしもいい迷惑ですよね。



[ライター 石丸氏の情報]




中野区は、沢山の目撃情報が寄せられる場所だと言う。

噂の震源地は中野なのか。

人面犬は中野を根城にしているのか。




中野にヤツが?


彼が中野でキャッチした情報は以下のとおり。


・お寺の墓地で、こっちを見て人間の顔でニヤッと笑った

・レストランの裏のゴミ箱を漁っている犬に「シッシッ、あっちけ行け!」と追っ払ったら
 人間の顔で「ほっといてくれ」と言った

・夕暮れ時の公園に佇んでいた犬を呼ぼうとしたが、口笛を吹いてもエサを出しても
 寄ってこない。「このバカ犬め!」と罵ったら、振り返り人間の顔で「ほっといてくれ」と言った

・実際に見た、という小中学生が沢山いる

・電信柱に「人面犬に注意!噛まれるぞ!」というポスターが貼ってある



それってホームレ野生のおじさんじゃないですかね。





なかなか個性的な帽子のかぶりかたです



次に東名高速道路での目撃情報について。


・130km/h程度のスピードで車で走っていると人面犬が追い抜き、クルリと振り返ってニヤリと笑う

・あまりにも事故が多いので、人面犬にその要因があると睨んだ警察がその存在を
 調査したところ、確かに人面犬は存在したとの結果が出た

・高速道路の上り車線に出現。東京を目指して走っている

・高速道路下から6m程度ジャンプして道路に乗り、事故を起こすとまた6m下に飛び降りて姿を消す




国家権力、なめられすぎです。



[街の人々の情報]



・顔が人間、体が犬。小動物を食べる




道徳の時間に学校の先生が人面犬の話をする

・人間の体に犬の頭というヤツもいる



よりによって道徳の時間にその話をする先生。

道徳って、何かね。

おかげで子供達はみんな狂信的に人面犬の存在を信じてしまっています。

「ボクは信じてます!」とか、カメラに向かってなんか友人の無罪を信じる友人みたいなセリフを

吐いてしまってる子供とかも居て、見ていてかなり痛々しい。

純粋な子供の心をもてあそびやがって。大人って汚いですね。




ボクは信じてます!



他にも湘南のサーファーが事故で死に、彼の可愛がっていた犬に魂が乗り移って人面犬になった

という噂もあるが、湘南での目撃情報は少ないという。




あと人面犬は緑色のウンコをするらしい。

バイオテクノロジー的観点から言うと納得のいくものであるとのこと。

何がだ。意味わかんねえ。



集まった情報は以上でおわり。大体のイメージがつかめたと思います。

さてここでセンセーショナルな場面に変わります。

なんか変なガイジンが出てきて、人面犬の写真を手に入れたとか言ってますよ。



超うさんくせえ


彼はCMコーディネーターをしていて、仕事で訪れたとある国でこの写真を手に入れたそうです。

これがその写真。




ツッコミを入れたら負けだと思う



・・・・・。

荷物まとめてさっさと国に帰れ。


なんだろう。日本人はバカだからこれでダマして金を沢山もらえるとか思ったんですかね。

やっぱりジャップなんてちょろいもんだぜHEEHEEHHEEEEE!!!!とか思ってるんですかね。

そういう詐欺を狙うならまず、整形とかしてから来た方がいいとおもう。




見るからに怪しすぎるよ


そりゃあ当時はDTP技術もまだそんなに進歩していませんでした。でもだからと言って

なんでこういう合成だとまるわかりな写真しか作れないんでしょうか。

もうちょっと信憑性のあるものを作りだそうという熱意が足りない気がします。




これとかもひどいね




この写真をもとに、コンピューターグラフィックスを使って合成、実際の人面犬の姿を

スクリーン上に導き出す事にしたようです。

その作業を行うのが





どぇーす…





なんだよこいつ…


作家の方らしいですが、もはやこの感性で脱力です。何をしてももう説得力は皆無。

失った信頼を取り戻す事は容易ではありません。一言も喋らないうちからかなり不安です。


彼が言うには、古代の創作物にも沢山人面犬が登場するのだそう。


・地獄の番犬ケルベロスは人面犬である

・古代エジプトでは人間が死ぬと体が動物になっていくという伝説がある

・黒魔術の呪いに、首から下を犬に変えられるものがある



との事ですが、彼の言う事には何一つ耳を貸す気になれません。

これも全て「どぇーす」のせいです。なんであんなことを…。




これら全て人面犬



戯言はこれくらいにして、CGを使った合成がはじまります。

さすが16年前は違いますね。機器に時代を感じます。

無駄にSFチックな画面構成にも注目です。




上(人面)と下(犬)を合成(フュージョン)




これが人面犬だ!



さあ、次はいよいよ具現化の作業。

特殊技術を使って、情報を元に構成されたできあがった人面犬がその姿を現します。

これはまた明日、ご紹介したいと思います。





いや、もうホント、ビックリですよ


(つづく)





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書いてる人:しぐ

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