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ムシトリ日記
加藤夏来
→ご意見・ご指摘等は

2005年04月23日(土)
デビュタント長すぎる

表題件、止まりません。既に原稿用紙に換算して30枚突破してるのに、ご本尊である女体ククールの顔さえ出てきません。左側のフレームの中身がべろべろ伸びまくってて、終わる頃にはスクロールバーが半分くらいの長さになるんではないかと思われます。しかも、それでもこないだ妄想した話のやっと半分です。すっかり先のネタバレしてる話を、しかもこんだけ長々やられて誰がそんなに喜ぶのだろう。(自分か)

先だってマルクク祭に『悪魔』を投稿した折にも思ったのですが、久しぶりに小説に帰ってきてみたらやたら長い人になってしまっていました。以前は逆にコンパクトにまとまった話しか処理できないのが悩みだったので、それに比べれば進歩と言えるのかもしれないですが、今んとこ完結のめどが立っていないので評価は保留です。いや、なんと言うか……安易に駆け落ちとかさせたら面白くないじゃないですか、奥さん(誰だ)。かと言ってクラリスをどこかに嫁に出すのは私が業腹ですし。




とても本気っぽい危ないトークになったついでに、性描写の話でもします。




出ている小説を読んでいただければお分かりかと思いますが、私は性描写が大の苦手です。今のところの展示物にはAセックスもVセックスも一つも含まれておりませんし、将来的にそういうシーンを出す必要が発生したら、全力でもって肝心な場面をすっとばす所存でおります。こないだの『悪魔』提出の件で実地に学習したのですが、この種のものの基準は基本的に挿入と性器にありまして、絵と同じく例えどれだけそういう行動を連想させようが、性器の直接描写あるいは現に挿入している描写がないかぎりNGとはならないようです。

ちなみにこの基準で思い出すのは、夕方五時台アニメ『少女革命ウテナ』において存在した性描写でしょうね。詳しくは書きませんが、あのアニメには真っ最中のシーンがつごう三回出てきます。そして、こんだけ芸のある性描写には、以後お目にかかったことがありません。

話を戻しまして、私は性描写が苦手です。別に性描写が嫌いということではありません。創作物における性描写は基本的にとても上級のテクニックにあたります。まったく知らない人間を対象としてその人のセクシャリティを狙う、ということは、目隠しして鳥を打ち落とそうとすることに近いです。実際には鳥の群れの真ん中を狙うことになるので、そんなに確率が低いわけでもないですが。

よい性描写というものは、小説の中に技術として確実に存在しており、そこのところを弁えている人の文章には魅力があります。ネットの海を泳いでいても、『ああ、いい性描写だなあ。内容めちゃくちゃだけど』と思うことはよくあります。誰とは言わんが、その……。

だから特定描写について逃げているのはまったくただの士道不覚悟でしかないのですが、一応言い訳もあります。あのね……書いててつまんないんですよ。結局することが全部同じなので……。

これは多分私自身がセックスの楽しさをちゃんと分かっていないということもあるんでしょうが、とりあえず書かなきゃならないことがかなり沢山あり、しかもその順番とか項目があらかじめ決まっていて、さらにその中でバリエーションをそれなりにつけなければいけないというのは、書き手にとっては、はっきり言って、きついです。私だけかな(汗) ペニスの比喩表現を手を買え品を買え十四五回やらなきゃならないと考えると、それだけで気持ちがだれてきます。

他人様の作品を拝読しているときは楽しいんだから、めんどくさがらないでこなせばいいんだとは思うですけどね……。

まあ、だらだら弱音を吐きましたが、既に出ている通りセックス以外の性描写はわりと出す傾向にあります。ただ、いつかきちんとしたセックスが出てくると思われているようだと、そのご期待には添えないと思いますので、あしからずご了承ください。