see things

2004年11月07日(日) それから

それからのこと、いろいろありすぎて、
そして長すぎて、さらに、まだ、本当には終わってなくて・・

少しずつ、書いていきたいと思っています。

ひとつ、お断りしておくのは
ここに書いてあるお話は、すべて本当に起こった、ってこと。
笑っちゃうくらい、あり得ないのかもしれないけど
でも、本当の話。

*******

ヒロの最寄りの駅から数駅先の駅で降ろしてもらう。
電車に乗ったとたんに、くたくたで、崩れるように座る。
幸い電車はガラガラで、私の目から涙が流れていても
気にとめるような人もいなかった。

次から次へとこぼれる涙をぬぐいながら
頭の中はからっぽで、
何をどう、整理したらいいかわからなかった。
それでも、しばらくそんなふうに電車に揺られているうちに
暗闇に引き込まれるように、眠りこんでしまった。

途中で、ヒロからメールがあった
「うちは大丈夫」
って。

奥さんにメールを送った人が誰か・・
ヒロは、躍起になってその人物を捜そうとしている。
帰りの車の中で「本当に知らない?」と何度か聞かれ
真顔で「まさか・・」と答えていた私。
演技は完璧で、彼はぜんぜん、私を疑っていない。

心の中で、舌打ちしながら
「よかった・・・・」とメールを返す。

まだ・・まだ健気な女性を演じたほうがいい。

なんのために?

本当に、こんなことを平然とする人を、また受け入れることができるのか・・

こんなに、平然と女性の気持ちをもてあそべる人、
めちゃくちゃになってしまえばいい、
そして、もっともっと、苦しめばいい、と思いながら

それでも、その時はまだ、私は本当に彼を失うのが、怖かった。
ただただ、怖かった。

一人になることが、まるで、死を意味しているかのように
その時の私は、思っていたのだ




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