【感想】04/12/31 コーラスライン(マチネ)
ザック…飯野おさみ
ラリー…中山大豪
ダン…高 栄彬
マギー…上田亜希子
マイク…望月龍平
コニー…高城信江
グレッグ…武藤 寛
キャシー…高久 舞
シーラ…八重沢真美
ボビー…荒川 務
ビビ…滝口律子
ジュディー…八田亜哉香
リチー…西尾健治
アル…川口雄二
クリスティン…村中ちえ
ヴァル…石倉康子
マーク…藤原大輔
ポール…田邊真也
ディアナ…吉沢梨絵
フランク…品川芳晃
ロイ…金田暢彦
トム…内御堂 真
ブッチ…塚下兼吾
ビッキー…荻原亮子
ロイス…宮内麻衣
トリシア…金井紗智子
(敬称略)タイトルだけは聞いたことがあっても内容を全く知らなかったコーラスライン。タイトルと一緒に頭に浮かぶのはフィナーレのあの帽子のイメージだったわけで(というか一年前の私にいたっては「ミュージカル」という単語とセットになって浮かんでいたのがあのイメージでしたよ…)、そもそも一体どんなお話なのか見当もついておりませんでした。
そんなコーラスラインですが、舞台を鑑賞するというよりも、キャラクターを観察するのが面白いミュージカルだなあと思いました。CDも映画も未だったので、登場人物の名前とポジションくらいは事前に頭にいれておきたいと思っていつつもプログラムで予習できたのは開演直前だったのですが、それでもちょっとでも見ておいてよかったかなと。人数が多い上、とりあえずこの人を見ていれば話がわかる主役!というようなキャラもいないので。あ、そういえばキャッツも似たような感じだなあ。
2時間20分休憩なし、ということであらかじめトイレには行っておくように!と同行者と示し合わせたのでしたが、舞台は少しも長く感じることはなくオーディションを見守りきり、フィナーレの「ワン」でとても満たされたしあわせな気分になりました。ああ結果じゃないんだそうなんだ。みんなありがとう、本当にありがとう、きみたちは素晴らしいダンサーだ。もうやたらとザック気分に。
うーん、もっかい観たいです。なんだかこう、普通の人達のほんの小さなお話なので身近に感じてしまって、「気合を入れて遠征するぞ!」よりはふと会いたいな、と思った時にそれこそオーディションを覗き見するような感じでふらりと観に行けたらいいのになあと思いました。…いやでもそれは無理なので再演されたらそらもう先行で飛びつくんだと思いますが(笑)。とりあえずこの自由での公演はこれっきりになってしまいそうです。
さて、本日の座席は7列目センター。初めて観るには理想的な席でございました。
キャラクターごとにちょっとずつ感想を。
◆ザック
うひゃーしょっぱなからツボにストライクですザック! ザック素敵ー! 冒頭の鏡に向かって振り移ししてる時の掛け声(美声)と、おおらかにバシバシ踊る姿にいきなりやられました。飯野さんはいつか見たい見たい見たいとずっと思っていた方なのでようやくお会いできて嬉しいです。厳しいひとなのかなと思っていたのですが、温かみのある、親身な印象の演出家さんでした。ダンサー達ののプライベートやちょっと痛そうなところも喋らせるわけですが、知りたい聞かせてほしいっていう純粋な熱心さをとても感じて、このひとはきっと良い舞台を作るのだろうなあと。台詞うろおぼえですが「私の目を惹くな」が印象的でした。そうか、コーラスダンサーってそうなんだなあ。
◆ラリー
ふと気付くと椅子に座ってたりみんなに混じって一緒に踊っているラリー。非常に目を引くお顔立ちなので、つい気になって見てしまいました。だって目立って見た目麗しい…(笑)。目の端にちらつく麗しさです。ガクブチにしては目立ちやしませんか! 最初の振り移しの時にザックが理想だと言ったダンスは私も好きですー。
◆ダン
袖まくりTシャツ(黄色)&ジーンズという格好がいかにもアメリカン!という感じです。でも子供が二人いると聞いてやっぱりトラックの運ちゃんにも見えてきました…(笑)。高さんは仙台猫で一度だけマキャヴィティで見てるのですがさすがにイメージがまったく違いますねー。日本語お上手でびっくりです。ジーンズで踊るのってアリなんですねえ。
◆マギー
清楚な感じでかわいらしくて声も綺麗でした〜。上田さんはナラで何度か拝見してますが、キャスト写真を見るにつけ素顔での舞台も見てみたいと思っていたのでうれしい。「こわかすがいにはならんな」が1文字ずつはっきり発音されていて頭の中で「子は鎹にはならんな」だと変換するのに1秒くらいかかりました(笑)。
◆マイク
大きなシューズの先に靴下を詰めて踊る4歳の望月マイク、をありありと想像できてしまうのはなぜだろう(笑)。望月さん、ユタはともかくとしてペッパーにまでも感じたのですがどことなく小学生男子的な何かを発しておられるような気がしてなりません。可愛いとか幼いとかではなく男の子なかんじ。そこが好きなのですが。
◆コニー
高城さんすごいハマリ役ですね! 小さくて目がおおきくてとても可愛いのですが、どこかでちゃんとコニーの実年齢(32歳でしたっけ)を感じるのが良いです。きりっとした眉と、隣のグレッグと笑いあってるときに「やるわね(ニヤリ)」みたいな雰囲気を感じるせいかもしれません。歌がとても上手で綺麗で、もっとソロで聞いてみたいなと思いました。
◆グレッグ
そういえばグレッグは何故ダンスを?という疑問がずっと残っているのですがわたしは何か聞き逃したのでしょうか…。思春期の話題のインパクトが強過ぎて飛んだような気がしなくもないですが。なんだかどこまで本当のことを喋ってるのかわからない感じで大変いけすかないやつなのですが嫌な気がしないのはやはりゲイだからなのか(笑)印象としてはメトロセクシャルな感じなのですが。「一生クズで終わることだから」だけは確実に本心なんだろうなあ。
もう今回の観劇は武藤さんのなで肩ぶりを思う存分堪能できただけでも満足というくらい武藤さんをずっと拝見したかったのでございます。半年振りです。プログラムの写真で見るとそうでもないんですが生で見ると首から肩がするんと…(笑)。フィナーレの超!がつくような笑顔が忘れられません。
◆キャシー
真紅のレオタードにはっきりしたお顔立ちに黒髪ベリーショートがお洒落で大人っぽくて美しい! 好き! ザックが(個人的な方で)その他大勢でいてほしくないと願う気持ちがわかります。ザミュージックアンドザミラーのソロダンスを見ている時おそらくわたし口開いてたと思います。無駄の無い流れるような動きってすごい。台詞が低めでよく通る良い声なのですが、歌もそのまま同じ声にメロディーが乗るのでふしぎな感じでした。なんだか一生懸命だった…(笑)。
◆ボビー&シーラ
このふたりはセットで良いなあと思いました。個人的にアルプ12月号で対談されていた「ツトちゃん」と「真美」(←こう呼び合っていた)のペアで見られて嬉しかったです。シーラが何かするたびに横で腕組んで(基本ポーズですが)にやにやしながら見てるボビー、みたいな構図がツボでした。かわいい。どうもお姉さんと僕的に見えてしまうのですが…(笑)。なんだかいつの間にかラブになってて、はけていく間際にぎゅうっと可愛くハグしてたりラストシーンでキャシーの去り際に手を握ってたり。
ボビーもどこまで本音かわからないというか、むしろ半分くらいは作り話なんじゃないかとも思いました。お調子者っぽいけど孤独な家庭で育ち、注目されたいけど自殺を考えてた、というだいぶ複雑なバランスで立ってるひとだなあと。
シーラがザックに髪を解けと言われて「ずっとそうしたかったの」と溜息混じりっぽく言うのが、演出家というプロに見抜かれた悔しさみたいなのがあったのかなと思いました。
◆ビビ
女の子ってかわいいなあ、と一番思ったのがビビです。みんながきれいになれるっていう、ああバレエに憧れるってそういうことなんだよなあーと。ごくふつうの子だと思いました。
◆ジュディー
冒頭で「番号忘れた!」ってなったときに、ああこの子はきっと最初に落とされてしまうんだ…と勝手に想像してはらはらしてしまいました。就職面接じゃないよ私…。飾らないかんじで、友達が多そうな子だなあと思いました。でもちょっと遠巻きにしてしまいそうだ(笑)。
◆リチー
勢い余ってザックに飛び乗ったり(リフトじゃなく抱っこだ)、声もスカーン!と響きすぎるくらい響くし、色んな水分飛ばしてるし、踊りもびしばし(でも美しい)でなんだかスーパーボールみたいな人だと思いました。満月の夜に生まれた!(?)とかウケ狙いじゃなく素で自慢してるっぽい。後ろ向いたときの上半身の筋肉が芸術的です(笑)。このひとが一番平穏な人生っぽいですが、幼稚園の先生ってうっかり就職先に決まってしまうようなものなのだろうか…。
◆アル&クリスティン
結婚しました、それはおめでとう、の流れで舞台が唐突になごやかな雰囲気となりました。一列に並んでる時にずっと手を繋いでるのがかわいいです。クリスティンがジュディの「女の子とキスしたわよね」にしたわと答えるとアルが繋いでた手を離して非難の目で見てたりとかもするのですが(ラブ)、あわあわしてる妻クリスティンを茶化しつつ面白がりつつもちゃんと助けてあげる夫アルで素敵です。アルが出したガムをクリスティンがさっと手渡しで回収していくのがおお!夫婦だ!と思いました。夫婦漫才も息ぴったりで面白かったです。愛のあるツッコミ。
アルの物怖じしなさそうな、かつ読めなさそうな感じは川口エディにも通じるものがあると思ったのですが川口さんの持ち味なのかな。それにしてもスタジャンで踊りづらくないのかしら(笑)。
◆ヴァル
ばっちりメイクでグラマーでちょっとコミカルでチャーミングで可愛い! 健康的なベティちゃんという感じです。全く系統の違うシーラと「払った分は腫れたみたいだけど」「大きさじゃないのよ」的なやりとりでちょっと火花散らしてるのも面白かったです。
◆マーク
隣のヴァルの胸元をさりげなくじーっと覗き込もうとしてたり(他の男性陣もいろいろ見てましたが)、どうもマークだけはいまだに思春期真っ只中にいるんじゃないかというか、男子高生っぽい…(笑)。ACLの楽屋口は一人ずつの写真+名台詞という構成のようなのですが、ぜひともマークの名台詞は「淋病です。」をリクエストしたく思います。
◆ポール
女の子みたい、かどうかはちょっと疑問なのですが、自分の意思からどんどん遠ざかっていきながらも受け入れつつでも傷つきつつ、な感じが痛々しくて、「話したくない」ってちょっと明るめに言うところもまた泣けるのです。田邊さんを生で見るのははじめてだったのですが、この役お似合いだなあと思いました。怪我で運ばれてしまったあと、ディアナの隣がぽかんと一人分開いていたのがとても悲しかったです。ポールにはしあわせになってもらいたい。ううう。
◆ディアナ
ソフィよりも幼いっぽい可愛い印象だったのですが、ディアナ26歳なのですね。高校時代の話を聞いてると、退学してすぐにオーディション受けに来たみたいな感じがしました。どことなく女子高生っぽさが。「ソフトクリームの気持ちになる」という授業がやっぱりそもそもアレだったのか、それともその授業で何も感じなかったディアナはやっぱり劣等生だったのか、どっちかわからなかったのですが、タップの時に注意されて靴のせいにしていたところからするともしかして後者だったのかもなあと思いました。吉沢さんの歌声ってハスキーなのにそのまま高いところまで出るので不思議だなあ。
#acl
2005年01月15日(土)