【感想】04/09/18 南十字星(ソワレ)
保科 勲…阿久津陽一郎 リナ・ニングラット…樋口麻美
島村中将…田代隆秀 原田大尉…鈴木 周(劇団俳優座) 塚本少尉…前田貞一郎
ニングラット博士…武見龍磨 ルアット・ニングラット…内田 圭 ニルワン…藤川和彦
キキ…丸山知紗 オットー・ウィンクラー…吉賀陶馬ワイス
原田春子…中野今日子(劇団俳優座) 岡野教授…光枝明彦
インドネシアの人々/日本兵/オランダ兵/オランダ人捕虜 他…
菊池 正 坂本 剛 山崎義也 谷本充弘 遠藤敏彦 小川善太郎 中村 匠
横山清崇 大谷 健 片山崇志 近石博昭 渡邊今人 石 路 朱 涛
西島美子 小松陽子 種市万里子 佐藤匡子 荒木美保 鷹栖千香 奥田久美子
丸山れい 梅原美穂 赤沼由桂 西山愛由美 団 こと葉 西林素子
子供たち…神原麻由 五十嵐愛子 池田 彩
(敬称略)


◆最初に言い訳をしてしまうとわたしは幼少の頃から社会科がいちばんの苦手教科でして(小学校から社会科駄目って珍しいそうなんですが。次点体育、そして算数…)歴史も社会も本当にどうかと思うほど疎いです。過去というものに対する感覚が鈍いのね…。そんなひとが観てきた舞台なので感想ポイントがズレてる気がしますがすみません。いつものごとく「ミュージカル観てきたよたのしかったよ」な感覚でお送りいたします。

◆でも、さっぱりわかんないーということは全然なく(理解は極めて浅いと思われますが舞台を楽しむ分には)、要所要所でかなりしっかり解説が入るので置いて行かれることもなかったです。これ学校の授業で観ても良さそう。ううむ勉強になった、という気分になりました。(←気分だけなのはどうか、いや学校でちゃんと勉強しておくべきだったなと今更…漫然と生きすぎです)。あ、エピソード→解説の流れは大河ドラマっぽくもあるなあ。

◆光枝さんの岡野教授がほぼ完全に進行役で他の登場人物との絡みが少なかったのがなんだかもったいないなあ、と思いつつも教授が光枝さんで良かったあとも思ったり。

◆阿久津さんをはじめて生で拝見したのですが、ストレートに格好良い役者さんですね。七三でも坊主でも格好良い(笑)。軍服にどこか違和感を感じるなあと思って観ていたのですが、足が長すぎるんだとおもいます…ウエストの位置が高いんですね。軍服がそういうデザインな気もするのですが、隣に並んだ原田大尉と身長差はあるのに上半身の長さが一緒で妙なところで感心してしまいました。

◆ニルワンが小さくて見ていてなんだかはらはらするキャラクターでした。ルアットとニルワンがコンビで並んでると「おおきいのとちいさいの」という感じで絵的に良いです。栗原ルアットだとうっかり兄弟に見えてしまったりはしないだろうか。

◆イサオ、という名前の響きがすごく好きです。実際聞くまでは名前の読み方を気にしたことがなくて心の中で「保科勲=ほしなくん」と読んでいた気が(笑)。

◆保科は芝さんバージョンでもぜひ観たいなあ。私見ですが阿久津さんの演じる保科というひと(役者さんではなく)はきっと歌が特別に巧いというスキルを持ってるわけではないと思うのですが、芝さんが演じたら最初のブンガワン・ソロみたいに「歌を歌うというシーンでの歌」がやたら熟れた保科になるんだろうかと思うと非常に見てみたいです(笑)。

◆リナと保科の出会いが描かれていないのでちょっとあれ?と思いました。何故だかあるだろうと思っていて、というのはアルプに書いてあったからだと家に帰ってから思い出しました。未見の舞台なので当時ちゃんとは読んでいなかったのですが設定が変わったようで、リナとはインドネシアで出会い、思いがけず再会したと書いてありました。ということは最初はあの着物のシーンもなかったのかな。展開の早い舞台で、出会いからでは愛を深める余裕もなさそうな気がするのでやっぱり完成版の方で良かった気がします。再会シーンがあっさりなんですけどね、それもほほえましく。

◆そういえば、保科は通訳兵というのもどこかで読んだ記憶があってそう思い込んでいたのですが、その設定も劇中語られなかったような? オランダ人捕虜の場面では通訳していたと思うのですが、公式サイトにもプログラムにも通訳だって書いてない…思い違いだったりして…。

◆あれ、日本兵はインドネシアの人達と何語で喋っていたんだろう?

◆原田大尉は声質は好みなのですが(どことなく野中さんと似てる感じ)、声に風邪っぽいノイズが入るのがちょっと気になったかなー。

◆あくまで単純に絵的に素敵だと思ったのは、冒頭のオランダ兵(? 同行者に訊きました)の白い羽根付帽子&マント姿と保科出征時の「琵琶湖周航の歌」です。ザッ!と「休め」の姿勢になって高らかに歌う寮歌、風になびく幟旗。旧制高校のテンションって独特で不思議です。

◆冒頭の影絵と舞踏のシーンはオランダ軍の粛清を表しているという解釈で良いのでしょうか…? 衣装と影絵とでちょっとライオンキングを思い出す場面ですね。

◆アンサンブルさんは舞踏以外はほぼ素顔で出られているにもかかわらずあまり判別できなかったのですが、菊地さんだけはどこに居てもわかりました(笑)。

◆「ブンガワン・ソロ」はまるで日本の曲みたいですね。そしてインドネシアにも獅子舞みたいなのがあるんだー。そしてインドネシア舞踏というのは「顔」も踊りの一部なんですねえ。

◆最前列だったのですが(おまかせで取れてしまい…初見では近過ぎて観辛いのかなとも思ったのですがいっぺん座ってもみたかったので。オケピがあるので大丈夫でした)、火祭りで撒かれる花が客席に降ってくるんですね。オケピに落ちないように投げているのだと思うのですが結構遠慮なく当たります。造花の裏側に重りがついていて、頭にコツンコツンと衝撃が(笑)結構たのしい。

◆そのかわり前列では舞台の水面がまるで見えないんですね。水飛沫を立てるシーンでは判るのですが、日本の家の前に池があることとかに気付きませんでした。次は2階席から観てみたいなー。行けるかなあ。

◆登場人物の誰が一番好きかと訊かれたら島村中将と答えそうです。いやもう最後が〜(涙)。そして坊主頭と軍服がすごくお似合いでした。
#minami 2004年09月20日(月)