SAY-TEN DAIRY 〜晴天日記〜

2005年03月10日(木) 擁 護

B'z最後の擁護論者(爆)の私が
最新シングル『愛のバクダン』について、
少々、論を述べたい。

しかし、その前に、ひと言言わせていただきたい。

宝くじを買えば、(否、買う前から)もうすでに
3億円を手にしたかのような
変な期待と錯覚に陥ってしまうように
彼らの音楽に触れる前に、「音楽性」とか
「変革」とか「成熟」とか言ったものを期待しては
いけないと言う事だ。

そのようなものは『URTLA SOUL』なる珍曲を
唐突に(しかも某世界的スポーツイベントのタイアップとして!)披瀝される
際にいたって、ある程度“諦観”にも似た感情を持って
彼らの音楽に接さなくては行けない・・・ということを
学習すべきだったのだと訴えたい。

そう、もう『ROCK(しかも“大人”が聴き得る“音楽”)』なる定義を
彼らに押し付けて、その上で彼らの音楽に触れては
いけないということなのだ。

だから、
「今回の彼らの曲は・・・」等と揶揄することは、
まるで、危険な戦場地帯にもかかわらず、
丸腰で乗り込み、テロリストに拉致監禁され、
挙句助けを乞うような“偽善・欺瞞に満ちた愚かな若者”達と
その行為を同一とするものである。

生きて生還できた事、即ちこれ「僥倖」なり。
B'zの楽曲で「・・・彼ら(特に松本氏)もやればできるんや・・・」と
感じれる曲に触れる事ができればまさに「僥倖」・・・儲けものなのである。
宝くじなのである。3億円当選なのである。

さて、そこで件の『愛のバクダン』。

一聴して思ったのは、「Radio等、メディアに乗り易い曲だな」
という事だった。
もちろん、今までも「売れ線」の曲を書きつづけてきた彼らだが、
そのPOPなフックといい、曲のハジケ具合といい、
「今までよりもましてメディア受けするなぁ」と感じた。
実際、漫才師やお笑いタレントが出演者を弄る類の
歌番組に積極的に出演していってるようだし、
稲葉クンのVocalのアクの強さも、その曲のPOP感が、
適度に薄めてくれていて、聴き易く感じるせいだろうか?
普段はあまり彼らの曲が取り上げられる事が少ない
某関西NO.1FM局でのチャートアクションもいい。

・・・でも、そこまで。
そう、彼らは“そこまで”やれば十分なのである。

私はこれ以上求めない。
相変わらずの訳わかんない歌詞と、
誰が聞いても彼らのものだとわかる売れ線のメロと、
いつもの面子(きっと松本氏のイエスマンばかりなのでは?)で
作り上げた音。

それ以上のものでも、それ以下のものでもない。
そう認識しているから、B'Zは、私にとって“聴ける音楽”なのである。

「大人の渋〜いROCK」とか言ったものを彼らに求めた日にゃ、
OSAKA DOMEを女子供で一杯にするなんて今の地位が
あっという間に消し飛んでしまう・・・。
それは即ち、彼らの死なのだ。

でも、そんな日が来ることも、信じていたりする。
自分たちの生み産み出してきたものの“拡大再生産”に、
本当の危機感を彼らが覚えてくれた時に・・・・。

彼らに、年齢相応のROCKを・・・
でも、それは、「西からお日様が昇る」事より不可能で、
期待することすら、今は不毛な事かも知れないけれど。

・・・やっぱ、擁護になってませんね!!??(爆)


○ LOVE & CHAIN / B’z


※初期の名曲。覚え易い曲が書けることはひとつの才能です。
・・・でもそれ以上のものでもそれ以下のものでもありません。


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