年増のボヤキ
エロ目的の方には不向きです
  不向きですってば

2010年11月19日(金) 洗濯ハンガー

タイトルだけ見ると
「新しいの買っちゃった!うきうき。」的な雰囲気だけど
相も変わらず昔話です。





小学校の低学年から、お手伝いの係が決まっていた。

姉は夕食後の食器洗い。
私は洗濯物たたみ。



洗濯物をたたむのは嫌いではなかった。
すっきり乾いた洗濯物を
しわの出来ないようにたたむのは心地よかった。

同じ団地の友達の家に遊びに行ったとき
友達が「洗濯物くらいたたむの手伝ってよ」と
そのお母さんから言われていて
(友達が遊びに来ているときにそんなことを言う
そのお母さんはどうかとも思うけど)
私がそこの家の洗濯物をたたんで
驚かれたこともあった。

今思うと、結構ヤな子供だな。




平日は、学校から帰ってきて
夕方のアニメを見ながらたたんでいた。

土日も、夕飯前にやっていたと思う。



小学4年の終わりに、引越しをした。
親が県内の、別の市に家を建てたから。


そこからなぜか、事情が変わっていった。



洗濯物は、2階の、両親の寝室として使われている
和室の外のベランダに干されていた。

それを取り込んでたたむわけだけど
平日、それは問題なく行われた。


問題は土日。

昼ごはんを食べ終わると
父は寝室へ昼寝をしに行く。

昼寝から起きた父は、
「〇〇!」と大声で私を呼び

そこに行った、立っている私の足元へ
洗濯物のぶら下がったままのハンガーを
ぶつけるわけではないけど
ガシャーンと放り投げ
「たため!」と
低い声ですごむように言うのだ。



午後の2時とか。そんな時間。


「たため」と言われている以上、
多少湿っていてもたたんだ。
ヤケクソ気味だった。


やらないわけでもないのに。
やりたくないと言ったわけでもないのに。




「やれ!」と言われると
なぜだか急にそれが嫌なことのように思えた。



そんな事態にならないために
昼食後、急いで洗濯物を取り込みに行った。

残念ながら乾ききっていないことがほとんどだった。



その後は父が昼寝から起き出したのを見計らって
寝室を通り、洗濯物を取り込もうとした。


だから私はその時間、いつもビクビクして過ごした。



そうは言っても、同じ部屋にいるわけでもない人が
起き出すのと同時に
動けることなどなかなかない。


そして、そのタイミングを外すたびに
ハンガーを投げつけられることになった。


ハンガーは、ところどころ洗濯バサミが取れた。
中には劣化もあったと思うけど、
そのほとんどは投げつけた衝撃によるものだったと思う。
根元の金具ごと取れているのがほとんどだったから。


「あー。また取れてる・・・」と
取れてしまった洗濯バサミをゴミ箱に捨てていた。
自分を責める気持ち。
やるせない感じ。



母は、そんなハンガーを修繕するでもなく
洗濯バサミのないところを飛ばして
斜めにして干し、使い続けていた。



そのうち、1つのハンガーに干せる量が減っていき
ハンガーの数が増えていった。


5人家族の1日の量で、角ハンガー4〜5個と
1つで5枚の上着が干せるタイプが2〜3個。


正直、多いと思っていた。
だんだん、本当に嫌いになっていった。



ちなみに、食器洗いも
「〇〇やれ」と言われることが結構あった。

「食器洗いはSちゃん(姉)のかか・・・」

「いいからお前がやれ!」


全く意味がわからなかった。
誰も止めてくれなかった。


悔しさで涙があふれるのを止められぬまま
食器を洗っていた。


一体あれは何だったんだ。




幸い、今は洗濯全般が好きです。
ハンガーは、違うタイプを使っています。

同じのはイヤ。絶対イヤ。


 < prev  index  next >


瑛 [MAIL]