年増のボヤキ
エロ目的の方には不向きです
  不向きですってば

2010年11月17日(水) 祖父母の引っ越し

小学6年生のとき
父方の祖父母と半同居になった。

隣の家に住んでいた
大きな犬を飼っていた
一人暮らしのおばあちゃんが亡くなって
その建物を借りて
そこに祖父母が越してきた。
日中はそちらで過ごし、夕飯と就寝はこちらの家で。


遠く(当時子供だった私にとっては遠かった)にいた
おじいちゃんとおばあちゃん。


父は次男だった。(男・男・女の3人兄弟。)
ノイローゼ(詳しいことはわからないけど金銭的なこと)
になったおばあちゃんについて
長男の妻は
「おじいちゃんだけなら引き取ってもいいけど
おばあちゃんはイヤ」
と言い、
長女は
「あんな人が私の母親だということを
近所の人に知られたくない」
と言ったそうだ。



大学から実家を離れ
母親の現実(すごく後になってわかる)を知らない父が
「そんなことならオレが」
と、引き取った形だったようだ。


ようだ。と書いたのは
子供にはなんの説明もなかったからだ。


事情がわかっていない私は
やはり空気が読めていなかったようで。



ここからは姉からの伝聞で
私自身は覚えていない。



引越しの日。
荷物を運ぶ親達。
事情がわからない私。
隣のおうちの中に入るのは初めてで、
しかも沢山の荷物が運び込まれる中で
見るものが珍しく、ウロウロしていたんだと思う。


父が壁に取り付けた掛け時計が
私の頭上に落ちた。


「なんでそんな所にいるんだ!」


痛い思いをした上に、怒鳴られた私。


「あなたのつけ方が悪いんじゃないの!」


母はかばってくれたようだ。



母は、父との結婚に際し祖母から
「東京の女なんて何考えてるかわからん」
「あんたの世話になんかならんから」
と言われていたそうだ。


子供(私たち)を連れて祖父母宅を訪ねたときも
「うるさいから早く連れて帰って」
「子供の面倒なんか見れない」
ってな感じだったそうで。


父は次男で、関東に出てきてしまっていたし
長男夫婦は祖父母と同じ県内に住んでいるし
祖母は長男家を頼りにしていたようで
次男の妻には徹底的に冷たかったそうだ。


しかし、この状況になった。


母の気持ちを考えると、今でもものすごくモヤモヤする。
私をかばってくれた時にも
父への苛立ちがあったのかも知れない。


この頃からが特に、「キレる父親」への変貌を遂げた
時期だったように思う。


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瑛 [MAIL]