| 2005年03月21日(月) リアルと夢とウェブの狭間で |
先日mooe+のタブチングと展覧会巡りをしながら
都会のまんなかで、それぞれの友人、知人、いろんな人にばったり会った。
出会う人たちの脈略のなさをタブチングは夢のようだ、
と書いていたのもうなずける。
ところがその夢はどこかウェブと似ている、とも書いている。でもそれも納得できる。
そもそもウェブはその構造やシステムを現実世界にならって作られたものなわけだけど、
夢と現実という相反するものの両者にウェブが似ていることがおもしろい。
相反する両者ではあるが、ときどき夢と現実の区別がつかなくなるように、
両者は極めて似ているともいえる。
では、その似て非なるものの違いはどこにあるのか、、、
予測がつかないところは夢のほうが多いけれど、現実だってなにが起こるかわからないときもたくさんあるし、、
それに、現実で見たり体験したりしたことや考えていたこと、空想、妄想が元になって夢が形成されるわけだから、
ひとつひとつの要素をとってみれば夢と現実のあいだには線などないのかもしれない。
要素は同じかもしれない。けれど、コンテクストが突拍子もないのが夢ってもんだ。
戻ってきた戻ってきた。
突拍子もないコンテクスト、脈略のなさが、夢なんだ。
ということはウェブも、突拍子もないものなのか。
たしかにリンクによってウェブ空間の距離や時間は縮まって、まったく違うサイトに飛んでいけたり、
ロボット検索で、まったく関係のないページを開いてしまったり、、、、
うん、確かにウェブって脈略ないかも。
でも、アドレスとか、階層とか、
(あんまり想像できないときもたまにあるけど)画面の向こうにはちゃんと人がいることとか、
やっぱりちゃんと現実なんだ、って思える部分もある。
リアルな部分と不完全さとを包含している。
これってもしかすると、人間に似ている?
人間の現実、夢、ウェブ、、、、、人間。
堂堂巡り。
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