図書館にあるのは過去に書かれた本だけだ。
すべての本は過去のものだ。
言ってみれば
この世の中にあるのは過去の集積としての今だけだ。
実際的な未来はない。未来は予測の中だけに存在する。
未来に行くことはできない。
今日を越えることはできない。
今日の終わりにある境界線の先端で前のめりにつんのめるくらいしかない。
なぜならば、当たり前のことだけど、前のめりになって向こう側によろけた気がしても
既にそこはこちら側になっているからだ。
玉乗りのように。あるいはそれは球ではなく、四角いものかもしれない。
(そういえば玉乗りって考えてみれば不思議だよね。
だって玉の上で普通に歩くと玉自体は後進するんだもの。で、
逆に玉の上で後進すると前進する。ここらへんも例の「明日は後ろにある」って話に繋がるなぁ。)
いずれにせよ次の面に踏み入れた時点でそれは今の面になる。
だからどうなるという話でもない。
短絡的に導き出せる答えというものはない。
結論がないのだ。
結論がない、という結論があるだけだ。
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