ひとりごと
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見つけちゃった 2006年01月01日(日)

あけましておめでとうございます。
「生きものたちの庭から」も今日から5年目の日々を歩きます。
丸4年もたったのに不完全なところばかり。
また更新もめったにできないいたらないサイトなのに
お運びいただいているお友だちに深く感謝いたします。
今年もよろしくお願いいたします。


大晦日、トルコ旅行のお仲間に約束した写真のCD-Rを発送してほっとした。
でも心残りがひとつだけあった。
17人のツアー中、たった1組、大学生カップルには住所を訊ねられなくて送れなかったのだ。
ほかの年配のご夫婦やお友だち同士とは、気軽にお話をできて
住所を書いたメモや名刺を交換できたのだけれど
そのカップルだけには、二人の世界を邪魔するようで声をかけられなかった。
撮った写真を家で見てみると、仲のいいほほえましい若い二人の姿がそこかしこにあった。
どれもとてもいい雰囲気だった。
勇気を出して、声をかけたらよかった。

今日は、明日の実家での新年会に持っていくトルコ旅行の写真を整理した。
写真好きの父が見たがってくれたので、珍しくプリントしたのだった。
パソコンの画面で見るのとは違う、つややかな小さな紙にプリントされたトルコの空を見た。
モスクのステンドグラスが美しかった。
黄昏時の石灰棚の幻想的な眺めを見たときの感動を思い出した。

ふと思いついて、懐かしい気持ちのままインターネットで検索してみた。
キーワードは「トルコ旅行」と、ガイドさんの名前、バスの運転手さんの名前。
するとヒットした記事の何番目かに、ピンと来るものがあった。
旅行の日付が、私たちが行ったときと同じだったのだ。
早速飛んでみると、大当たり!
あの大学生カップルの女の子の方のブログだった。
日程も旅程も、小さく写っているメンバーの写真も間違いない。
これで連絡が取れたら、写真が送れるかな?
嬉しくて、どきどきしながら「トルコ旅行記」をたどってみた。

いまどきの若い子らしい気楽におしゃべりするような、はずむような文章だった。
一日目「ツアー団体の中にはかなりのツワモノがわんさかいて」のくだりではうなずいてしまった。
うんうん、確かに個性的な人たちがいっぱいだった。
だから楽しかったんだ。

ところが読み進んで大笑い!
ツワモノとして、真っ先にあだ名をつけられていたのは私だった。
「常にどんなときでもカメラを構えて2つのデジカメを使い分け」…はい、そうでした。
愛機のサイバーショットのほかに、父に借りた一眼レフを常に持ち歩いていた。
「呆れる程何でも撮っている」…そうなんです。
全食事はもちろんのこと、落ちている葉っぱやチケットの裏側まで撮っていた。
それで、つけられたあだ名が「カメラ」。
その後の旅行記では「カメラ」は最多出場。
こんな風に見えていたのね…と爆笑、苦笑、思い出し笑い。

う〜ん、どうしよう。
ここで私が「は〜い、カメラです」なんてコメントを書いたらびっくりするだろうな。
もし自分だったら、冷や汗をかき、真っ青になってしまうかもしれない。
別に悪口を書いていたわけではないのだけれど、何かと言い訳を考えて、
一生懸命繕おうとするかもしれない。
そうなったら気の毒だ。
これは知らないふりをしていたほうがいいのかもしれない。

それにしても、彼女の旅行記の写真はなんて楽しそうなのだろう。
遺跡の前で、大きく空を仰ぐようにして彼と撮りっこ。
地平線までまっすぐ続く道を指差した後ろ姿。
カッパドキアの岩の上でバンザ〜イ!
大自然の中ではしゃぐ彼女たちははつらつとして、とてもきれいだ。
こんなふうに写真を撮ること、私は忘れていた。
昔は私もこんな風だった。
風景だけを撮ることを考えていて、自分たちがこんなふうに入るなんてこと忘れていた。
確かにこの風景の中に、自分もいたのに。
もう一度、彼女の旅行記をたどって、胸が熱くなった。

旅行記の中で、彼女は何回も言っていた。
「ここの景色はとってもきれいだったけれど撮るのを忘れちゃった」とか
「○○で、写真を撮っておけばよかったな」などと。
そこで私は二人の写真を撮っていた。
彼女たちも素敵な風景の一部のようだった。
本当は見せてあげたい。
それこそ「カメラ」の本領発揮。

彼女たちと仲よくしていたご夫婦がいらしたので、あの方たちに聞いたら連絡が取れるだろうか。
直接私に住所を教えるのをためらわれるようだったら、その方たちから送っていただこうか。
あくまでも、ブログを見つけたことは内緒にして。

ふたりは就職が内定して、晴れて旅行に来ていたのだった。
今は卒論に大忙しらしい。
それでもクリスマスやお正月はしっかり楽しみ、笑顔の写真や食卓の写真が光っていた。
殊勝な思いも綴っていた。
夢いっぱいの年明けだった。

時々こっそりふたりを見守らせてもらってもいいかしら。


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