ひとりごと
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べべが逝ってしまう数日前に夢を見た。 べべが死んでしまう夢だった。 それも食べすぎで、口の周りにえさをいっぱいつけたままで。 夢の中で私はあわてていた。 べべが死んでしまうなんて、いくら夢の中でもまずいと 私の脳が感じたのか、夢のべべはすぐに生き返った。 えさを口から出して、白雪姫のように目をぱっちりと開けたのだった。 とても嬉しかった。 だけど「べべが死ぬ」なんて、たとえ夢の話でも口に出すのもこわくて、誰にも言えなかった。 こんなに元気なのに、なんでそんな夢を見たのか不思議だった。 でもそれからの数日、よけいにべべが愛しくて大切で、ずっと見つめて濃い時間を過ごした。
べべが死んだあと、そう言えばそんな夢を見たことを友だちに話したら 「べべちゃん、ちゃんとお別れを言っていたんだね」と言ってくれた。 そうだったのか。 あまりに突然だと思ったけれど、少し前からべべはお別れを言っていたんだね。 それで私は心の準備をして、べべと過ごす時間を大切にすることができたんだね。
そしてもっとずっと前、たぶんもう1年以上前のこと。 私は夢の中でべべに会った。 夢の中のべべは少女の姿をしていた。 色白で小柄で、さらりとしたおかっぱ頭で、意志の強そうな黒い瞳をした人間の女の子だった。 なのに私はすぐにべべだとわかったのだ。 少女のべべと私は、人間の言葉で少し話をした。 そっけないそぶりで、それでもその少女は私に「ありがとう」と伝えてくれたのだった。 愛しい思いがいっぱいにこみあげてきた。 目が覚めて見てみると、いかにも人間だったらそんな姿だっただろう、と思えるべべだった。
べべが死んだあと、そのころそんなことを話した友だちがメールをくれた。 「今度は人間の女の子に生まれ変わってToto&Bebeさんと出会うかもしれないね」と。 きっとそうだ。 あの光るまなざしのおかっぱ頭の少女になったべべに、いつか私は出会うだろう。 強くそう信じられる。 きっとまたすぐに会えるよね。
そして昨夜のこと。 夢の中で、3羽のインコのヒナが私のもとに生まれた。 生まれたばかりのヒナなのに、とても懐かしかった。 ふわふわの頭を私の指に押しつけてきた。 信頼をこめた一途な瞳で私を見上げていた。 どの子もかわいかった。 明るい白い陽射しの中で、私はヒナたちとふんわりとお昼寝をした。 幸せだった。
あの子たちは、空に昇っていったトトとべべとピピかしら? 幼い姿を借りて私を慰めに降りてきてくれたんだね。 ありがとう。 大丈夫よ。 幸せよ。
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