ひとりごと
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薔薇と猫 2004年05月22日(土)

2年ぶりに友だちの家を訪れた。

薔薇は2年分大きく豊かに育っていた。
曇り空の下、薔薇は柔らかい色合いでしっとりと咲き、
広い庭を水彩画のように彩っていた。

そして鞠のようにはずんでいた小さい子猫は、
美しいしなやかなレディ猫になっていた。

薔薇の下をくぐり抜ける猫。
香りを楽しむようにうずくまる猫。
薔薇を見上げる猫。
部屋の中から庭を眺める猫。

絵のような美しい風景に何度も出会って
そのたびごとに見とれてしまった。

薔薇と猫って、とてもよく似合う。




20年前の写真

電車の中のうたた寝の
浅い夢の中で懐かしい人に会った。
夢とうつつの間を揺れながら
その人を夢に見たことに驚いていた。
久しぶりに連絡してみよう、と思っていた。
なのに、目が覚めたら、それが誰だか忘れてしまった。
ただ、懐かしい人に会えた幸せな思いだけが
ふんわり胸の中に残っていた。

朝、ちょうど20年前の今日の写真を見た。
卒業アルバム用に撮ったモノクロの写真だった。
学生時代の後輩が見つけてスキャンしたのを
インターネットの上で見せてもらったのだ。
きっちり20歳若い友だちもふっくらした頬の私も
白黒の校舎をバックに笑っていた。
いきなり現れた写真の懐かしさに胸を衝かれた。

1984年5月22日はよく晴れていた。
サークルの仲間がキャンパスの中庭に集まった。
ただ、写真を撮る、と言うだけなのに、
なぜか楽しくてはしゃいでいたのを覚えている。
そのときの楽しさが、そのまま写しこまれていた。
はじけるような笑顔だった。

ひとりひとり名前をあげ、声や姿を思い出した。
たまに会う人、ずっと会っていない人、二度と会えない人。
みんな写真の中のこの一瞬で時間を止めている。
20年後のことなんて知りはしない。

あんな夢を見たのは、この写真を見たからか。
夢の中で会ったのは誰だったのだろうか。
また会えるだろうか。

20年後の今日、私はどうしているのだろうか。


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