ひとりごと
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国際キルトフェスティバル 2004年01月26日(月)

東京ドームで開催されている国際キルトフェスティバルに行った。
去年は、入院しているべべのお見舞いに行ったあとに
ここに来たのだった。
べべに心を残しながら、それでも見ているうちに
色とりどりのキルトの世界に入り込んでしまったのだっけ。
今年は元気になったべべとジュジュに留守番を頼み
心置きなくキルトを楽しめた。

たくさんの人も圧倒されるほどの数のキルトも覚悟していた。
やっぱりエネルギーははちきれそうだった。
何千もの夢、努力、感動、生活、時の流れ。
どのひとつをとっても、細やかな思いが縫いこまれている。
おととし、初めてここに来たときには
1枚1枚を真剣に見つめ、エネルギーと思いを受け止めすぎて
熱が出てしまったのだった。
あまりにも強すぎた。
だから今年は、どのひとつも大切なのだけれど
さらりと歩きながら眺め、これは、と思ったものだけを丁寧に見ることにした。
それでも3時間、私はキルトの中にいた。
会ったことのない、キルトの向こうの人の心や生活を垣間見た。

ひとつとても心に残るキルトがあった。
優しい色の薄い絹が丹念に縫いあわされていた。
見ていると心が静かになり、なぜか懐かしい思いもするようだった。
「おばあちゃんへ」と、名前のついたその作品は
韓国から留学してきている若い女性が、祖母を思って作ったものだと言う。
ポシャギと言う、韓国のパッチワークも初めて見た。
むずかしい技法は使っているわけではないけれど
丁寧で、シンプルで、清楚で、愛らしかった。
熱気いっぱいのドームの中で、そこには涼しい風が吹いているようだった。

誰かを思って作るキルト。
生活の中のキルト。
美しいと思ったものを伝えるためのキルト。
私もまた作ってみたい。
完成したときのあの清々しさと誇らしさを感じたい。

キルトを作る時間はずいぶん減ってしまったけれど
こんな思いをまた持つために、私は毎年このドームに行くのだと思う。


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