ひとりごと
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似たもの夫婦 2003年12月30日(火)

やっとの思いで年賀状を書き終えたのは午前4時だった。
すぐにでも投函に行きたかったけれど、
まだ真っ暗な道を歩くのは危ないので我慢した。
近くのポストの朝一番の集荷は午前7時30分。
目覚まし時計を7時にセットして、短い睡眠を取った。

3時間後、きっちりと目が覚めた。
服に着替え、帽子をかぶって、葉書の束を持って家を出た。
活動する前の街の広い道を自転車でびゅーんと走った。
冷たい風が気持ちいい。
ポストに年賀状を入れて一安心。
年内に投函できるなんて、私にしては快挙なのだ!

家に帰ってゆっくりと朝刊を読んだ。
忙しい年末の1日の始まりの、静かな落ち着いた時間を楽しんだ。
このまま起きていたらよかったのに、
私はこのあとまた布団にもぐりこんでしまった。
そしてまだ自分の温もりの残る布団の中ですぐに眠り込んだ。

次に目覚めたとき、もう太陽は高くなっていた。
なんと11時過ぎ!
「もう、なんで起こしてくれなかったのよ。この忙しいときに〜。」
と、起こしに来た夫に文句を言ってしまった。
「だってあんまりよく寝ているから。自分で起きろよな〜。」
と、夫はいつもののんびり顔で答えた。
たしかに私がいけないのだけれど。
でも昼近くまで眠っている妻をほうっておくのもどうかと思うなぁ。
今日は大掃除をしようと話していたのに。

私は遅いブランチを、一緒に夫は昼食をとった。
大掃除、どこから手をつけようかとあれこれ思い浮かべた。
ガラス磨きはクリスマスの来客の前にやっておいてよかった。
部屋の中もそんなに汚れていない。
絶対にきれいにしたいのは、キッチンの換気扇やそれに続く壁、
流しの前の出窓など。
それに玄関と、外階段、それに当然トイレとお風呂場だ。

お天気もよく、せっかく始めた大掃除なのだけれどなかなか進まない。
すぐにどちらともなく「休憩にする?」と言い出す。
休憩のあと、そのまま本を読んだりパソコンを開いたり。
どうも年末の緊迫感に欠ける私たち。

結局夜までにできたのは、私が担当したキッチンと
夫がやってくれた玄関から外回りと2階の窓ガラスだけだった。
「あとは明日でいいか。」
大晦日に持ち越すことになった。
でも明日一日で片付くかどうかもあやしいものだ。

もう掃除をやる気もないまま、夕食後はテレビの「ザ・ベストテン」を見て楽しんだ。
懐かしい歌を口ずさみ、そのころのことを思い出した。
体型が変わらない同年代の歌手を見て、すっかりゆるんだ自分を反省した。
「あのころ、男の子はみんな聖子ちゃんが好きだったよね。」
と言うと、夫は嬉しそうに「うん!」とうなずいた。
私は妹たちと競ってピンクレディーの振りを覚えたっけ。
ふたりで思い出話を披露しあった。
いつもより、のんびりしているくらいの夜だった。

「明日は掃除がんばろうね。」と私は一応言ってみた。
すると夫は
「知ってる?結婚相手を選ぶ基準。
 前に何かで読んだんやけれど、だらしなさが同じくらいの人がいいって。」
と、おかしそうに言うのだった。
爆笑!たしかにそうだ。
私たちは、そんな基準が同じなのかもしれない。
子どもがいたら、示しがつかないところだった。
でもせめて「だらしなさ」ではなく「几帳面さ」に言い換えてほしかったわ。

「昼間、節約奥様とか、きっちりやっているしっかり奥様をテレビで見たけれど
 うちの奥さんがあんなやったら、僕もやっていけへんもんなぁ。」
と、夫が言った。
ちょっとつっこみを入れたいところだったけれど、
(私だって少しは節約しているし、少しはしっかりもしているつもり…)
当たっていないこともないのでぐっとこらえた。

ようし!
明日はのんびり奥様は返上。
早起きして、夫が恐がるようなしっかり奥様になって、テキパキと家をきれいにしよう。
おせち作りもがんばるんだ。
2003年もあと1日。


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