ひとりごと
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ろうそくの灯 2003年12月05日(金)

今日のお茶のお稽古は
いつもはここで支度をしたりする寄り付きの小間を
二畳台目に使ってのお点前だった。
ひとつだけろうそくが灯されていた。

障子の色は今にも氷雨になりそうな空を映して冷えた銀色。
ろうそくの火の蜜柑色に照らされて
花の影が壁でゆらゆら揺れる。
三畳もない部屋なのに五人が座って十分広い。
ろうそくの光があるだけで
いつもとは違う場所のような不思議さを感じる。
お茶を点てるとき、暗い手元に昔の茶人を思った。
心地よい緊張感。
静けさと温もり。
小さな部屋にパックされた私たち。

ゆらめくろうそくの灯を見つめて、みんなの心もとろけていった。
黙って何かを思っていた。

ろうそくが似合う十二月。


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