ひとりごと
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今日のお茶のお稽古は いつもはここで支度をしたりする寄り付きの小間を 二畳台目に使ってのお点前だった。 ひとつだけろうそくが灯されていた。
障子の色は今にも氷雨になりそうな空を映して冷えた銀色。 ろうそくの火の蜜柑色に照らされて 花の影が壁でゆらゆら揺れる。 三畳もない部屋なのに五人が座って十分広い。 ろうそくの光があるだけで いつもとは違う場所のような不思議さを感じる。 お茶を点てるとき、暗い手元に昔の茶人を思った。 心地よい緊張感。 静けさと温もり。 小さな部屋にパックされた私たち。
ゆらめくろうそくの灯を見つめて、みんなの心もとろけていった。 黙って何かを思っていた。
ろうそくが似合う十二月。
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