父から譲ってもらった古い一眼レフ。まだ使いこなせていないこの重い機械を持ち三脚を担いで野山に出た。ふるさと村。私のふるさとではないのにたしかにふるさとの香りがする。静かな空気の中にシャッターの音が響いた。波紋はひとりぼっちの白鷺から私のところまで広がってきた。