マニュアル通り=融通が利かないってイメージは根強いと思う。 マニュアル通り=マニュアルに無いことに対応できないって感じね。 日本の場合、どこ行ってもキチンとマニュアルがあるから、いわゆる「マニュアル通りの対応」に辟易なのかもしれない。
でもマニュアルってかなり色んな状況設定を考えてあるわけで。 各状況に置いて、最も無難な答えが目白押し。だから無いよりはあった方が絶対良いと思うんだよね。 「設定されてない状況」というのに陥ったら、それはその時対応するって事で。 だから最初からマニュアルちゃんと作らずに「ま、臨機応変で」とか言うのって怠慢以外何ものでもないと思う。
以前日本で仕事してる時もそうだったけど。 「ま、その辺は臨機応変で。」 経験の無い新入社員相手にそればっか繰り返す先輩が居た。面倒くさがらずにちゃんと教えてくれよと思う。臨機応変なんて、ある程度仕事の流れがわかった上で物事の優先順位を把握して、初めてできるワザであって、しょっぱなから臨機応変とか言うな。しかも「臨機応変」とか言う人に限って実はとあるやり方に固執してたりして、私のやり方がずれようものなら「あいつは融通が利かない」とか言い出す。だったら最初からこの方法でやれって言えば良いのに。
日本での仕事を離れてから、別の人に幾つか頼み事をされた事があったんでけど、詳細を訪ねても 「まぁその辺は適当に。細かくはこだわらないから。」 なんて返事ばっかりだった人が。サンプル持って行ってたら 「これはやっぱりさぁ。」「普通に考えるとこうじゃん。」 みたいな注文ばっかり、しかも後出しで出てくる。 だったら最初から言ってくれ、とも思うけどまぁサンプル見てから方が具体的に注文も付けやすいんだろうし、しょうがないか、なんて心広く構えてたら。 仕上がりの数時間前まで何度も電話で更なる訂正が来た。一度に言ってくれ〜。
最初から事細かに注文する事に対して抵抗があるのかな? どうせやって欲しい事がはっきりわかってるならそう言えば良いのに。 その人との話は 「まぁ様子を見ながら」「最初からガチっと決めてしまわないで」 みたいな言い回しが多くて。その場その場の思いつきで振り回される事請け合い。
実は別の案件でまた話を持ちかけられたんだけど。ちょっと気になる部分があったので質問してみたら。 「その辺はまだはっきり決めてないけど、まぁ臨機応変で。」 と言われた。懸念してるトラブル、発生率が非常に高いのに要するに私が対処しなきゃいけないんですね。しかも彼の満足する結果を出さなきゃいけないんでしょう、きっと。
「臨機応変」ってキチンと説明したり前もって対応策を考えたりするのが面倒な人が使う逃げの言葉だと思う。 嫌い。
|