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----------2005年09月04日(日) happiness in slavery

突然長時間労働からぽーんと投げ出されたので正直なところ何をしていいのか分からないのだった。日曜日、外は大雨で、何処に行くアテもなし、誰に会う約束もなし、「新規待ち数150」なんて画面を業務終了させるのはちょっと忍びない気がして、結局「残業してもいい?」と聞きに行った。

そして思い出す。

「一八三八年、平和なバルバドス島で血みどろの暴動が起こった。つい最近の三月の法令により、自由の身分に昇格したばかりの男女約二百名の黒人たちが、ある朝、かつての彼らの主人であるグレネルグという者の家に、自分たちを再び元の奴隷の身分にしてくれと陳情しに来たのである。」(ポーリーヌ・レアージュ「O嬢の物語」/河出文庫所収のジャン・ポーランによる序文より)

happiness in slavery.