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----------2005年08月08日(月) 「ピッ」。
近頃自分の迷走度合いが急激に増しているのは父と母が常時奪い合いを繰り広げているテレビのリモコンがついにぶっ壊れ、新しいのに変わったからなんだ、と思う。新しいリモコンはボタンを押すたびに「ピッ」と鳴るのだ。チャンネル変えるたびに「ピッ」、音量上げる、下げるたびに「ピッ」「ピッ」。
電子音が繊細な神経に与えるダメージは大きい。自分の部屋にいて、「ピッ」という音が聞こえてくるたびに苛々ゲージが「ピッ」と上がる。「ピッ」「ピッ」「ピッ」「ピッ」「ピッ」なんて聞こえてきたら読んでる本を投げたくなる。「ピッ」「ピッ」「ピッ」「ピッ」「ピッ」「ピッ」「ピッ」「ピッ」「ピッ」「ピッ」だともう本棚の中身をぶちまけて足でぐしゃぐしゃに踏んづけてう〜〜〜あ〜〜〜と叫びながら髪の毛振り乱したくなる。
テレビに依存しているキミたちの神経は完全に受動的な状態にあることに慣れきっていて私のように常に選択的であろうとする能動的な神経とは完全に相容れないのだよ、真夜中まで断続的に鳴り響く「ピッ」が駄馬を奔馬にする。
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