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----------2005年07月08日(金) 遍路

この道をまっすぐ行っても行き止まりだ、ということが分かりきっていても、わき目もふらずに前に進んで行き止まりであることをきちんと確認しなければならないときが、確かに何度かある。

これが何度目かは忘れたけど。

時間の無駄、と賢明な人は笑うだろう。でももしかしたら今度の行き止まりの壁は思いっきり蹴っ飛ばしたら崩れてくれる、かもしれないし。それが本当に行き止まりだったとしても、帰り道には鼻歌でも歌いながらわき道に逸れてみればいい、賢明な人には決して見ることのできない光景がきっと広がっている。

「手にさげた鈴の音は帰ろうという急ごうという
 うなずく私は帰り道もとうになくしたのを知っている」
(中島みゆき「遍路」/「あ・り・が・と・う」)