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----------2005年05月24日(火) 海綿、吠える。
てめえに「おはようございます」と挨拶をするのはてめえがマンションの管理人であるから仕方なくしているだけで誰が好き好んでてめえみてえな冴えないじじいに朝っぱらから「おはようございます」なんて言うかよ。そのくせいつもいつも非難がましい目でちらっとこちらを見るだけで会釈すらしやがらない、ってのはいったいどういうことなんだよ、
朝一、自転車に乗る前に海綿は吠えた。
会社についたらまた、またしても、メールボックスに回覧が入っていない。いいかげんにしろや一回退職してメールボックスの位置が皆と違ってるもんだから「つい入れるのを忘れちゃうんですよ」、ってのはこないだ聞いた言い訳なんだよ、てめえらエスヴイは日がな一日工程管理画面眺めて誰か無駄な私語をしてないか、休憩時間長すぎないか、そんなことチェックしてるだけだろうが、回覧くらいまともに配れや、
と朝礼のはじまる前にもう一度吠えた。
起きて2時間の間に2回も吠えた。
昔海綿は金魚だった。真っ赤に身体を膨らませてはいつも怒っていた。そしていつも酸素が足りなかったから、水際に上がってきては口をパクパクさせて、歌ってるのか、わめいてるのか、がなってるのか、とにかく憎しみと呪いのいっぱいこもった声を発し続けていた。そんな歌が美しいわけがない、ということにある日気づいて金魚であることを辞め、そして図書館で暮らすかたつむりになった。でもいつまでもそんなことじゃあいけないなと反省をして、再度海綿として日の光のもとに出ようと思ったのだ。
けれどやはり根本的なものは何も変わっていない。
海綿を突き動かしているのは怒りであり憤りであり憎悪であり呪詛である。
ルールその24:ヒューガルデンホワイトは成城石井で買うと高いのでデイリーヤマザキでまとめ買いすること。
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