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----------2005年05月07日(土) 出口なし。

どうにも分からないことだらけで身体も重くなってきたことだし、海綿は日光浴に出かけることにした。洗いたての海綿はいい匂いがする、それを天日に干してやれば全身は金色に光り輝き、柔らかく弾力を取り戻すのだ。

入り口で150円を求められる。そこが有料になったのはもう15年以上も前のこと、追い払われた浮浪者が街に溢れ、寺は慈悲の心を捨てて門を閉ざした。そして青いビニールの小屋がそこかしこに林立することになった。

塗装のはがれた鉄柵に絡みついた薔薇は不機嫌そうだった。けばけばしいホテルの看板なんか背景にしたって私のホントウの美しさは分からないわよ、とでも言いたげだった。皆がとっくに忘れ去ってしまった植物園では何もかもが萎れていた。どの枝も、どの葉も、花も、水を求めていた。

引き抜かれ、痩せた土に植えられて動けず、枝を空に向けて伸ばすことすら許されていない植物たち。





これが、世界を覆う、緻密な「枠」だ。

出口なし。

ルールその7:たまにはビールも飲むこと。