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----------2005年05月01日(日) 一日に2リットルの水を忘れないこと。
さて、と海綿はおもむろに立ち上がると、無言の観客或いは通りすがりの人々に向かって口のような穴を開いて言った。
これからは規則正しい生活を心がけなければならないな。少しばかり厳しい日々がはじまるんだ、一日に8時間を仕事に奪われることはたいした問題じゃない、朝、起きる。そして顔を洗う、歯を磨く、服を着替えて髪を整える。そうやって毎日をきちんとスタートさせることが肝心だ。与えられた時間は限られている。そう、1ヶ月、1ヶ月だけだ。とにかく貪欲になること。そういう時期が、やってきたってことだ。
しかしその呟きが意味を持った言葉であったかどうかは疑わしい。とにかく海綿は動きはじめた。長く眠りすぎたせいか、ぎこちない動きだった。もう疲労は眠っても回復しない。誰しもみな疲れている。身体中の筋という筋を全部新品に取り替えることができたらどんなにいいだろうと思っている。だから「疲れた」はこのゲームの中では禁句とされている。
ルールその1:一日に2リットルの水を忘れないこと。
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