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----------2005年04月24日(日) 想像力の翼で
「すなわち「グノーシス主義」は、(1)超宇宙的な神的領域を可視的物質的宇宙と存在論的に対立させる反宇宙論的二元論、(2)超宇宙的な神的本質と人間に内在する本来的自己の間の同質性、および、(3)この同質性の覚知をもたらす啓示、の三つを本質的な構成要素とする。」(大貫隆「はじめに 原グノーシスとグノーシス的なるもの」/「グノーシス 陰の精神史」/岩波書店)
この出来損ないの世界を造ったカミサマは無知で傲慢でバカタレ、自分の上にもっと偉い、ホントウのカミサマがいることにも気づかない、そんな出来損ないの世界に閉じ込められている人間は、「自己自身」を深く見つめるならばそこにホントウのカミサマが植えつけてくれた本性に気づくことができる、そうしてこの世界を突破できる。
若いなあ・・・青いなあ・・・。
出来損ないのカミサマに造られた人間は出来損ないに決まっているのであって、「本来的自己」とホントウのカミサマの間に同質性なんかないに決まっているのである、だからここで(1)から(3)の定義を踏み越えるマルキオンが出てこなければならない。
ホントウのカミサマは創造行為に一切手を貸していない、けれどもホントウのカミサマはまったきお方なので人間の苦境を目にして養子縁組を申し出てくださる。
この養子縁組という観念を導入しないとどうもしっくりこない。いや、別にしっくりきたからといってクビが治るわけではないんだけど。
それにしても壮大な想像力だ。
古代世界の人々は想像力の翼でもって世界を突破した。
現実逃避なんて言葉が吹っ飛んでしまうくらいの、想像力で。
若いけど、青いけど、やっぱかっちょいいな。
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