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----------2005年03月31日(木) 何も終わらない、変わらない

「待ち望んだすえにやって来た快楽に失望することがある。未来に期待をかけていたことが、失望の原因である。未来がひとたび現前するや、それは現在となる。われわれはできるならば未来が未来のままで現前することを望む。不条理である。永遠だけが癒すことのできる不条理。」(シモーヌ・ヴェイユ「カイエ3」/みすず書房)

待ち望んだはずの3月末。

クズ案件が大集合する最悪の担当に入れられ、それでも今日で終わりなんだから最後ぐらいなんでもきやがれこのやろー、と強気でいたけれど

明日から新年度だというのに

何も変わらない。

・・・ジーンズが完全禁止になるというだけのこと・・・。

何か区切りが必要だと思う、明日からは新しい年度がはじまるのだ、という意識が必要だと思う、多分入学式や入社式を迎える人たちもたくさんいるだろう。期待に満ちて、「何かが変わる」という希望に満ちて、華やいだ気分で明日を迎える人もたくさんいるだろう。

本来4月とはそういう季節であるはずだ。華やかな気分にほころびはじめた桜が色を添える。そうしてだいたい桜の花が散る頃に期待や希望もしぼんでいく、のが常(笑)。

それでも一応、明日くらいは「何かが変わるのだ」という区切りを感じたい。

・・・なんてな心の持ちようが「五月病」の原因になるわけか、失望を減らすためには希望を減らすしかない、という自明の理。

せめて新しいスーツで出社する、くらいのことは、してみようかなと思う(どうせ11時間座り続けてシワだらけ、が関の山だけど)。