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2005年10月01日(土)
堕落の一途をたどり始めたつばさ、部屋が片せなかったのでカレーハウスで勉強会をする事にしました。 ご本尊は無いけど、お座敷が貸切なので集中できました。 終わってから夢野の家庭事情を聞きます。
つばさは夢野の弟君が心を閉じたのは大変な家庭内を見続けていたからだと思っていましたが、実は真逆で、離れて暮らす弟君に心配をかけたくなかったのか何も言わないでいた事が原因のようでした。 何も知らず帰宅した弟君が祖母に連絡を取ったら心無い通告を受けたのでした。 そのショックはその立場に立たないと解かりません。 生い立ちが違えばそれも理解の妨げになるでしょう。 「お母さんが……!」 と気が動転した挙句、彼は考える事も、受け入れる事も止めたのでした。
夢野は父親ストップで、弟君と面会できなかったそうです。 それはかつての夢野とまったく同じ姿だったから、父親はさらに夢野がショックを受ける事を心配したのでしょう。 人間たった一つの事でおかしくはなりません。 もちろんバランスを崩しかける事はあります。 しかしそれに追い討ちをかけるような事が何か起きなければそうそうぶっ倒れたりもしないのです。 恋人と別れたのかもしれない、そんな予想もあったようでした。 そうです。この世の中で一番人間に堪えるのは実は恋人との別れなのです。
去っていく方はちょっと心にもやっとした感じで済みますが、去られる方は鉛を喉に飲み込んだような気分です。 それに何かが重ならないとおかしくはなれない。 弟君は健常者でしたが、話を聞いているとなんだかんだ蚊帳の外にいさせられた感じがします。 夢野の新居に遊びに来た時も、「兄貴はすごい、俺も頑張ろう。俺が面倒見るよ」的な事を言っていたようです。 しかしそのすごい新居は親が金を出したという事も伏せられていたようです。 弟君はきっと昔からそういう扱いだったのかもしれません。 可愛がられ、遠慮され、手厚く庇護され、恐らくは「お前と不自由な兄を比べて、兄にだけ神経を注いでいる訳ではないんだよ」と気遣われていたのでしょう。
可哀想でした。 きっと小さく小さく、弟君はその事に傷つきながら毎日を過ごしていたに違いありません。
さて。 夢野には性懲りも無く思い続けている人がいますが、相手に仏法を伝えていく決意を宣言しました。 しかし話を聞いていて、仏法を宣揚しようとしていると言うよりは「俺がやってる事を理解して欲しい」的な要素が強い事に気づき、叱咤しました。
人間の弱点は、恋愛問題です。 それはつばさとて例外ではありません。 それに左右されない自分であるために、祈っていくのですが、最近のつばさは像法時代的になっているので、自分的に説得力が無い感じ(謎)。
にわか教祖っぽい自分に問題を感じています。
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