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2005年06月20日(月)
朝。 毎日の報告書で提案していたルキさんの席が確保されていました。
作業台の上にあったPC類が別のフロアに移動して、そこが先輩の席になり、先輩の席がルキさんの席になりました。 その大掛かりな作業を誰がやったかと言えば、店舗周りと徹夜合宿を終えて、また休日も店舗へ出た営業さん達です。
いや……もう、ありがとう。 今日も休まず朝早くに集まり店舗へ散って行きました。
さすがにこれを見て、辞めると言い出す人だったら、一緒に居る必要は無いと思いました。 ルキさんは予想以上に嬉しそうな顔をして「感動しました」と報告書に書いていました。
例え、この早業が、事実上鬼さんの指示だからと言って、だから何でしょう。 疲れた体を動かして大きな機械を動かしてくれたのですから。 席が確保されたので、次にやる事があります。
最前線のサポートメンバーが壊れたPCを黙って使いながら、お客様の対応をしている事です。
まともに動かないPCで、年々スペックが上がるお客様のPC上で動くソフトの使い方やトラブルの相談に乗っているのです。 社外人員の派遣や、新参の社員がお下がりのPCを使うと言う事は珍しい事ではありません。 しかし、つばさ達はもっと理解されるべきです。 幸い、理解力のある上が付いているので、今しかないのです。 何度も陳情した先の営業部長が笑顔だけで終わらせていた案件を、パワーを持って解決してくれるのは鬼さんだけだから。
なんたって、つばさが使ってるノートPCは無線LANの電波をもう受信できません。 新人さんのPCはCDドライブが死んでます。スペックは不均一で、話になりません。 つばさは「この機能必須」とオーダーしたのに、必須機能が無いPCが倉庫にあったのでと言われて後釜を渡されてしまいました。 そんな仕打ちを受けたら、ルキさんは辞めてしまうでしょう。接すれば接するほどキャリアも知識もあるのです。 当たりも柔らかくて、ハッキリしている。
「微笑みの貴公子」は、その柔和な笑顔で、意見をずっと封殺してきたけれど、無意味に笑顔で黙殺する彼が最高責任者ではなくなった今しか言えない。 ルキさんの席確保の後、報告書に毎日登場するのは、これからは「壊れたPC」の件です。
そんな事を考えながら、また夜遅くに帰ります。 つばさの大残業は社内で問題になっているようです。 しかしコストの高い派遣社員を動かす訳には行かないと言うのは、誰もが思うところ。 鬼さんの個人面談が始まります。
何のプレッシャーもかけられないで甘やかされて来たサポートメンバーがのびのびと意見を言うのは目に見えていたので、少し危惧するところはあるのですが、その意見が効率を生んでくれるなら多少のリスクは仕方が無いでしょう。
最近横になる時間帯がすごく辛くて、横たわる事も苦痛になったりするし、やる事もあるので、彼女に背中をバキバキやってもらいます。 もちろん彼女にもしてあげます。 背中がバキッと言うとすごく楽になるし気持ちがいいのです。
でも、今夜は潰されるかと思いました。 押せばいいってもんじゃないのよ、169�僂瓠�
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