| 2012年08月06日(月) |
ダンガンロンパ2感想・4章〜6章、オマケモード(ネタバレあり) |
まさかの字数制限に引っ掛かり、2つにわけることになってしまった。 いきなりネタバレ入るので、反転しますよ。
○4章○ 章タイトルで既に被害者が分かってしまう4章。復活したばかりの弐大君が被害者です。 遊園地の島という楽しそうな島が舞台だけど、ドッキリハウスという家に閉じ込められてしまって、大半をその中で過ごすという・・・。 ドッキリハウスのイチゴハウスは全身真っ赤で目に痛いですよ。マスカットハウスは緑だからまだそっちの方が過ごしやすいと思う。 泊まれる部屋が少ないので、イチゴハウスとマスカットハウスに別れて宿泊する事になる。 イチゴハウスが男性、マスカットハウスが女性。男性の方が人数が多くてじゃんけんに一番に負けた日向君があぶれたら、日向君は無害なので女性と一緒にマスカットハウスに泊まっていいという特例が。 主人公おいしいな! じゃんけんで一番最初に勝ち抜けする狛枝君の運の強さがここでも露呈。この人本当に幸運が才能なんだよねぇ・・・。
タワーの構造は最初は騙されたけど、どちらのハウスから入っても同じ向きっていう時点で構造に気付いた。 狛枝君の見た景色で決定的。 こういう殺人の舞台にさえならなければ、楽しい舞台だよね、ドッキリハウス。目に痛い色だけど。
2つのハウスはエレベーターで移動するんだけど、エレベーターが壊されて行き来出来なくなった時に、一旦プレイヤーキャラが狛枝君になる。 この時に大変テンションが上がって、脱出ゲームは別に解かなくても進めたんだけど、じっくりねっちり解いたよ。 狛枝君をプレイするのが楽しくて。ここで私はこのキャラが好きなんだと気付いた。 脱出ゲームは基本的に全部解けたんだけど、最後の扉を開けるパスワードだけが分からなくて、wikiを見た。 wikiを見た後でも意味が分からなかった。うーん、2進法・・・・?なのか・・・・? 狛枝君がクリア特典を手にしてしまった事が、次の章の悲劇の伏線になるんだけど、この時点ではまだ何も分からず。 ただ、狛枝君が日向君に対して妙に冷たくなったり、他の人に対しても冷たくなる。 日向君に対しては、彼が何の才能ももたない予備学科の人間だと分かって、狛枝君は超高校級の才能を持つ生徒(希望の対象)には憧れと尊敬の念を持って接するけど、それ以外の一般人には冷たいんだなって事が分かっただけだと思ったけど、・・・もっと根は深かった。 でも、予備学科だと分かった途端にあんなに冷たくなるなんて、態度の激しい子だよな。
被害者はメカ弐大君だけど、犯人は結局裁判を進めるまで分からなかった。 タワーの構造とかは分かったんだけど、裁判が始まるまでに殺害方法とか犯人とか全然分からずに挑んだ。 これまでの3章までは何かしら自分で分かってて推理しててその答え合わせと言う感じで学級裁判に挑んだんだけど、4章は手探りだったな。 弐大をおやすみモードにして殺したって所までは分かったんだけど。 あと、回答を打ちこむ場面で田中の台詞の厨二部分は読み飛ばしてたせいで、破壊神暗黒四天王の順番を間違えた。 いやー何回も言ってたけど、これが重要な答えになるとは思わなかったよ!
田中の動機も切ないね。皆には前に進んでもらいたいから、殺人を犯す。 今回のドッキリハウスでの閉じ込めは食事も与えて貰えなかった。それが動機。ここから出る為にはコロシアイをしなければならない。 だから、空腹に耐えられなくなった終里さん辺りが犯行を犯すと思ってたら、全然違った。 終里さんが弐大君を殺すはずはないから、おかしいなぁと思ってたんだけど。
犯人が田中だと思ってなくて偶然その直前まで田中の希望のカケラを集めてたから、それがまた切なかったな。 田中の話を全部聞いてると、何故彼があそこで殺人を犯してしまったのか分かると思う。 上手く言葉では説明できないんだけど、生物である以上生きるのを諦めるなって本編で語った事が捕捉されてると思う。 超高校級の飼育委員として様々な生物と関わってきた田中は、生き物である以上生きる事を諦めるのが一番最低な行為だって思ってる。 それを、皆が諦めかけていたから敢えて自分の手を汚して殺人を犯した。 相手に弐大を選んだのはトリックの都合もあるのかもしれないけど、もう人ではなくなってしまったから、かな・・・?
日向がソニアにちょっかい出してないと、田中とソニアがラブラブになってて面白い。 ソニアは田中の事が好きだったみたいね・・・? 田中が犯人だと知ってすごいショック受けてたし、今までで一番泣いてた。 ハムスター4匹どうしたのかな。ソニアが育ててるのかな。 勝手に野性化してるのかな。ハムスター4匹は助かったのよね・・・?一緒に獣にやられちゃったのかな。
○5章○ 狛枝君が光り輝く5章。彼の為に始まり、彼の為に終わった5章。章タイトルすら狛枝君を表している。 狛枝君に振り回されて、彼の手の平でごろごろと転がった5章。
狛枝君が異常性癖見せた時点で、彼は他殺に見せかけた自殺をすると思っていた。 一度、他人を殺そうとしたから同じ手は使わないで、他人には手を出さずに、自分を殺すんじゃないかと思ってた。 ただ、彼自身が希望を見たいと強く望んでいたから、よほどの事がない限り、自殺はしないんじゃないかな、とも思った。
その余程の事が起きた為に、彼は自殺してしまった。
正確には、他殺に見せかけた自殺に見せかけた他殺、なんだけど。
4章で得たファイルに寄って、一緒に過ごす仲間達が希望の象徴でも何でもなく、ただの絶望だと知った狛枝君は、自分もろとも全員を殺す事を考え付く。 希望ではないなら殺す。分かりやすい理論です。 そして、今まで散々他の人に言ってたように自分の最大限の知識を使って、今回の殺人のシナリオを実行していく。 正直、すごいと思ったね。何故そんなに頭がいいのにその才能を他のの事に使わないんだ、とか、何でそこまで自分を卑下するんだ、とか。 目的の為ならそれを実行できる度胸も知識もあるのに。間違った方向に進んでいるのが残念で仕方ない。
一見して殺人にしか見えない死体の状況も、絶対に自殺だと信じていたから犯人なんていないと思ってた。 でも、実際には犯人がいた。狛枝君によって仕立て上げられた犯人が。もうここまでシナリオを作る事がすごいな、と思った。
裏切り者だけを殺すか、裏切り者以外の自分を含めた全員を殺すのが狛枝君の目的。 狛枝君の死因は毒で、その毒を投げた人が犯人。 毒は消火剤の容器に詰め替えられていて、倉庫が火事になった時に毒入り消火剤を投げた人が犯人。 狛枝君は自分の幸運の才能を信じていて、誰がどの消火剤を使うか分からないのに、毒入り消火剤を使うのが裏切り者だと信じてた。
仕掛けがあったせいで火事は防ぐ事が出来なかったし、あの状況ではどうしようもないけれど、火事が起きた時点では狛枝君は生きてたんだよなぁ・・・・。 槍がお腹に落ちて来たのは毒で意識を失ってからだし、あの時点では右手をナイフで突き刺して、両足をナイフで傷つけてただけだもの。 いや、そりゃめちゃくちゃ痛いし、傷は深いし残ってしまうかもしれないけど、あの時点で適切な治療を受けてれば十分助かる可能性のあった傷だよ。 ただ、彼は死ぬ事に対して迷いがなかったし、あの状況で彼を助ける方法は消火剤を使わないという選択肢しかなかった。 結局消火はスプリンクラーでやったんだし、あの中の誰も消火剤に気付かなかったら、きっと狛枝君は助かった。 日向君は給湯室に入ってないから消火剤の存在を知らなかったし。 でも、目の前で火事が起きて、消火出来る方法があるのに、それを実行しないなんて事、絶対ないよね・・・。
裏切り者は七海さん。記憶を消したり、真実を話さなかったりしたから確かに裏切り者なんだけど、それはモノクマにとっての裏切り者であって、皆にとっては必ずしも憎まれるような相手じゃないんだよ。 七海さんは現実には存在しなくて、この島でしか存在出来ない。ゲームキャラだから。 ゲームキャラに感情移入するなってモノクマは言ったけど、一緒にずっと過ごしてきたんだから、そんなの無理だろ。 皆は希望をなくさないで、と笑顔で去っていく彼女が悲しかった。
○6章○ ずっと入れなかった遺跡に入れるパスワードを手に入れた! でも、中に入ったら何か学校だよ?ていうか、これ、前作の舞台だよね? しかも、あちこち画面が欠けててPSP壊れたのかと思ったよ!単なる演出でした。
ところで、このパスワードの意味が分からないんだけど、何の数字だっけ? 苗木君に関する数字なんだけど。13073だっけ?(うろ覚え)
今までの謎が全部明かされる6章だけど、一番衝撃的だったのは狛枝君の左腕移植ですね。 いや、これは6章じゃない、0章か。お前何やってるんだよ、死体から左腕取るなよ!
次に衝撃的だったのは日向君が全ての黒幕だった事ですね。記憶消されてたから無意識な黒幕だけど。 カムクライヅルの肖像画があちこちに飾られてたのはそういう意味だったのか! でも私小説版読んでないからカムクライヅルとか知らないよ! 日向君は予備学科から希望プロジェクトだか何だかに選ばれて、人工的に作られた才能持ちらしい。 超高校級の希望と呼ばれる存在だった。 けれど、超高校級の絶望に落ちて、生徒会13人殺害して、最終的に未来機関に捕まって島に連れてこられる。 その時に、江ノ島アルターエゴの入ったUSBメモリを持ってきていて、彼女をウィルスとして新世界プログラムに送り込んだ・・・って事でいいのかな。 超高校級の希望になった時点で、今までの記憶や性格、人格なんかも全部破壊されて、ただ才能のみを使役する人間になってしまう。 機械と一緒だよ、それは。 髪もすごい長くて目も赤くて、狛枝君と別の意味で怖い。 予備学科の人間は全員自殺したのに日向君だけ生き残ってるのはそういう理由があったんだね。
6章は学校の中をうろうろしながら色んな情報を得て行く。 行ける場所は限定されているけど、久々の閉鎖された学校が大変怖かった。 やっぱり2は南国という開放感溢れる場所が舞台だから怖くないだけだったんだよね。 他の生徒達もあまり見かけなくなってしまうし。
アルターエゴが出てきた時は懐かしさに叫んだけど、その後、苗木君や霧切さんや十神(本物)も出てきてテンションが上がった。 6章は前作からのファンの為の章だな。2からやっても話は繋がると思うけど、前作をプレイしてるとテンション上がる上がる。 最終的に学級裁判が始まるけど、モノクマが変化して江ノ島アルターエゴに変わる。 そこで色々と真実が明らかになっていくんだけど、江ノ島でかかった。
今回の修学旅行は絶望に落ちてしまった生徒の為の更生プログラム。 つまり現実世界じゃない。ゲーム世界って言った方がいいかな。電脳世界です。 記憶を消して、南の島でのびのび、ほのぼの、と暮らす事で絆を育み、最終的にその南の島での性格と脳にフィードバックさせて絶望を消そうというもの。 それをモノクマが乗っ取ったせいでおかしくなってしまう。 プログラムでの死亡は脳も死亡と認識する為、身体は生きてても脳死状態になってしまう。 そこを江ノ島をダウンロードさせて、身体を乗っ取って、全人類江ノ島化という計画が今回の発端。 自分を沢山作りたいなんて、江ノ島さんは自分大好き人間なんですね。
最後の卒業試験。留年を選べばこのままずっとプログラムの中で南の島生活を行う事になる。 卒業を選ぶとプログラムから脱出。現実世界に戻れる。ただし、ゲーム内で死亡した人間には江ノ島アルターエゴがダウンロードされて体を乗っ取って、世界に絶望を振り舞く。 もう1つの選択肢が強制シャットダウン。事前に苗木君が組み込んでいたプログラムで、教師役の示す希望がふさわしくない状態になった時に、強制的に終わらせる事が出来るというもの。 ただし、強制シャットダウンを行うと、南の島での生活の記憶は全部なくなるし、性格もダウンロード出来ないから絶望のまま。 プログラム自体を破壊するから江ノ島アルターエゴだけは破壊する事が出来る。
最終的に皆が選ぶのは強制シャットダウンなんだけど、それを選ばせる為に出てくる七海さんの台詞が良くて泣ける。 覚えてなくても希望が皆の中にある限り私はいなくならないっていうけど、最終的に日向君はカムクラではなく日向君のままあの世界から出る事が出来たから、きっと七海さんの事も覚えているよ。 皆、脳死になったメンバーが目を覚ますまで島に残るって言ったんだから、あの島での生活はきっと残ってる、と思う。
でも、超高校級の絶望だったという事は、この子達全員殺人犯なわけだ。 絶望に落ちた時点で親兄弟友達仲間全員殺してしまうのだから。 日向君に関しては確実に13人という数字が出ているし。 九頭龍だって確実にサトウさんという一人を殺している。 初代ダンガンロンパより希望を持てる終わり方で、未来が見える終わり方なんだけど、彼らの過去を考えると手放しで喜べないのかなー。 複雑だよね。重要犯罪者にも更生の機会を与えてるって事だもの。 だから、未来機関が絶望は全員殺すべきだっていうのも分かるし、苗木君達が彼らもまだ希望を捨ててないんだから殺すべきじゃないって考えるのも、両方分かる。 これで、目を覚ました狛枝君が絶望状態のまま、また事件を起こし、それがダンガンロンパ3とかになったら目も当てられないが。 いやー3があるとしたら狛枝君がラスボスだろう。
初代のラストで、空気清浄機が必要なほど汚れた世界に放り出された苗木君達が生きていけるのか不思議だったけど、大丈夫だったんだね。 彼らはたくましく生きていた。それも嬉しかった。 未来や希望を信じて進めば道は開かれるって事なのかなぁ。
○だんがんアイランド○ 本編より面白いと言われているオマケモード(実際の説明より) 確かに本編より面白いというか希望が持てる。このモードがある事によりダンガンロンパ2の二次創作の可能性は広がったよ! 本編では救われない希望のない終わり方をした狛枝君が、希望の持てるエンディングになったよ! だんがんアイランド設定で二次創作やりたいくらいだ。 でもこのモード、平和すぎて話にならないけど、普通の恋愛物になるよね。 テニプリにおけるドキサバのように自由度の高い二次創作が出来る感じ。
実際のゲームは作業ゲーです。もうすごい潔いくらいの作業ゲー。 でも、私は好きです。ああいう何か合成して新しいアイテム作るの好きなんだ!(アトリエシリーズ好き)(1作しかプレイした事ないが) 周回プレイが可能なので1回でクリアしなくてもいいけど、50日×2回を連続でやるとさすがに飽きるので、希望のカケラを集める事を優先して、らーぶらーぶ度を上げるのは後にした方がいい。 でも、私は狛枝君と七海さんを上げたくて上げたけどね!見事に希望のカケラ集まらなくてやり直しになったけどね! しかもあれだけ沢山集めた素材とアイテム、全部なくなってて最初からやり直しになって泣いたからね! 狛枝君と七海さんの帰る前の台詞には泣いた。特に狛枝君。お前、希望生まれて良かったね!幸せにおなり!
○ダンガンロンパIF○ 前作のIFストーリー。こんな展開もあったんだなーって思えるお話。 残念なお姉ちゃん、戦刃さんの物語。 江ノ島も含めて誰も死にません。誰も死なずに、誰ひとり欠ける事なく学校を脱出します。 これ前作をプレイした人には読んで欲しいなぁ。面白かった。 あと、苗木君の幸運の才能が生かされてる。狛枝君ほどじゃないけど、彼も幸運だったと分かるエピソードがちらほら。 戦刃さんが主人公なので、若干空気となる登場人物もいるけれど、それは仕方ないんじゃないかな。 戦刃さんは苗木君の事が好きなようだね。でも、苗木君は舞園さんが好きなんだよね・・・?
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