I LOVE SEIGAKU! 某二次元世界熱愛女の萌え日記I LOVE EIJI!

うたの☆プリンスさまっ♪Debut 来栖翔(CV.下野紘)


2010年02月01日(月) 有川浩「植物図鑑」

少し感想を書いたけど、ようやく読み終えました。
最高の物語でした。泣いた。恋愛小説という成分だけではなく、すごく懐かしかった。
幼い頃、ポケット植物図鑑を片手に雑草の名前を確かめながら散歩した日々を思い出しました。
弟と母親と一緒にね。

この本はものすごいドリーム小説ですね(笑)
私がドリサイトをやってるからかもしれないけど、読んだ時の最初の印象がドリでした。
携帯小説で連載していたと後ろの方に書いてあって、ああ、だからかって思った。
ウェブに載せる文章って特徴的ですよね。

普通の会社員の一人暮らしの女性が、自宅マンションの前で行き倒れているイケメンを拾って、段々と恋人同士になっていく。
簡単に言うと、そう説明できるストーリーなんですが、単純にそうだと言いきれないのは章ごとに入っている「狩り」のシーンだと思う。
狩りと言っても、ウサギや猪を狩るわけではなく、食べられる雑草を探して料理して・・という事を、登場人物達は「狩り」と呼んでるわけです。
その料理シーンが本当美味しそうで、食べた事ないのに味まで想像できました。

表紙をめくったすぐの所の、表紙見返しっていうのかな?そこでまず感動しました。
色んな雑草の名前と写真が口絵まで使って4ページ載っているのね。裏表紙見返しにも2ページ分。
懐かしかった。すごく、懐かしかった。幼い頃の思い出が一気にぶわぁって思い出されました。
さっきも書いたけど、うちは幼い頃よく近所を無駄に散歩しては、雑草の名前を調べて覚えてたので、載ってるものも大体は知ってました。
ヘクソカズラは知らなかったんだけど(笑)
私と弟がすぐに「これなあに?」って聞くので、母親は図鑑を買ったらしいです。

そこに載ってる写真の雑草は、全部本編に出てきます。
本編の台詞だと「雑草という植物はない。草には全て名前がある」わけなんですが、まあ便宜上雑草と記します。
本編で草の名前や花の名前が出てくると、どんなんだっけ、とページをめくるのも楽しかった。
どんな花なんだろう、草なんだろうって思った時に、本自体に載っていると、すぐに確認できていいですね。
章タイトルもほとんど雑草の名前で、最後の章だけ違った。

ヒロインのさやかは普通の会社員の26歳。一人暮らしのOLさんです。
オタクでもない、料理や家事が苦手で食事はコンビニなど外食で済ませてる、本当どこにでもいそうなOLさんです。

拾われたイツキは名前以外は一切不明の青年。
でも、このイツキ、ドリーム小説(笑)の相手役としてはもう申し分のない性格でして。
お前、うちに婿に来いって思ったくらい、超理想でした。
何ていうか、私の理想が全て詰まったキャラでした。こんな男いたらすごいよ。

・顔はイケメン
・体は細いのに必要な筋肉はついている
・料理の腕がものすごく良く、素材の味を生かしたあっさり風の味付けですごくおいしい
・家事も万端
・居候という立場からか、性格は最初は控えめだったけど、言うべき事は言ってくれる
・Hのテクもよい(さやかとの相性の問題?)
・喧嘩した後バイトを休んで、ちゃんと話し合おうとしてくれる(喧嘩の後、話し合おうとしない人は多いです。私含め)

後は雑草の知識が豊富なので、さやかの知らない世界を見せてくれるという面で良いのかな。
基本的に草食系男子なのに、いざという時には頼りになるという、お前本当どんな理想の男だよ、と何度でも言う。

最初は行き倒れてたイツキを同居人として住まわせていたさやかだけど、当然のように恋心が芽生え、嫉妬イベントを経て、恋人になります。
この辺りも少しずつ変わっていく関係と、積み重ねていく思い出と、その辺りの描写が良かった。
名前以外知らないといういびつな関係は維持できなくて、一度別れがあるけれど、ラストはちゃんとハッピーエンド。
もう本当これ、ドリーム小説だ。ものすごいドリだ、と思った。

書き下ろしの「午後三時」も好きです。
いなくなっていた間の樹の物語。
知らない小学生の女の子の前でしか泣けない樹がへたれで良い(笑)


お互い大人だからやる事やってるし、最後も大人の人間らしい結末ではあるんだけど、読後感はものすごく爽やかで、学生物の青春小説を読んだ後のような気分を味わいました。
イツキと一緒に住むようになってから泣けるようになった、とか、一人暮らしの働く女性には共感できるものがあるんじゃないかな。

ドリーム小説、恋愛小説、少女マンガが好きな人にはお勧めです。
特にドリーム小説を読む習慣のある人には、ものすごく受けると思う。
相手の男が好みじゃないって人には受けないかもしれないけど、恋愛部分以外の雑草探しと料理パートが結構長いので、そっちの方で楽しめると思います。

有川さんって特徴的な言葉遣いをする人だな、と思った。
料理をすることを、料る(りょうる)っていうの、初めて見ました。
他にも聞きなれない単語とかあって、それを登場人物の2人が普通に会話の中で使っているのでこれって一般的な言葉なのかと思ったけど、今りょうるって変換できなかったから、やっぱり一般的ではないのかな?


ちなみに全然関係ないですが。
私は2人暮らしですが、未だに泣けない。泣く時は常に一人です。


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