ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2026年05月01日(金) 心を鬼にする

雨上がりの爽やかな晴天であったが風の強い一日となる。

特にお昼頃は暴風となり木の枝も折れてしまいそうだった。

気温は20℃程で過ごし易かったが風に当たると肌寒い。

明日は穏やかに晴れてまた夏日になりそうである。


世間ではGWと騒いでいるが明日からが本番だろう。

特に予定もない日給月給の身には辛い休みであった。

その上に連休明けから同僚が入院するので

仕事の段取りも思うように出来ず頭を悩ませている。

車検の予約は後を絶たず早くても二週間後となってしまう。

苦しい経営難に重ねて臨時休業は大きな打撃であった。



あちらこちらに咲いていたツツジがそろそろ終りを迎えそうだ。

特に白いツツジは何とも憐れな姿である。

桜のようにはらはらとは散れず茶に染まり枝にしがみついていた。

昨日の雨と今日の風。どれほど辛かったことだろう。

しかし五月ともなれば今度はサツキの季節である。

ツツジほど多くは見かけないがひっそりとした佇まいが好ましい。

四万十川の土手には薊の花が咲き始める頃である。

大河を眺めるように凛と咲くその姿も好きであった。

花たちはそうしてバトンタッチをして行く。

花のない季節がないようにと何と優しい心遣いだろう。


4時過ぎに帰宅すると玄関先が泥だらけになっていた。

湿った泥土なので箒も役に立たない。

洗い流すしかなかったが今日は何も出来なかった。

どうかどうか諦めてはくれまいかと巣の土台を払い落とす。

イタチごっごであっても何としても阻止せねばならない。

もちろん燕には何の罪もないが心を鬼にする。

毎年の事でありこれまで多くの子燕が巣立って行ったが

カラスに巣を荒らされたり蛇に雛を食べられたこともあった。

その度にどれほど心を痛めたことだろうか。

親燕は餌を食べられない弱い雛を巣から突き落とす。

それも惨い事であったが自然界の掟であった。

孫達は涙を流し祖父である夫が巣に戻したが

それもイタチごっことなり雛はとうとう死んでしまうのだった。


「もう燕はええぞ」勘弁してくれと夫は云い

私達家族もみな同じ気持ちである。

心を鬼にすることは辛いが巣作りを認める訳にはいかないのだ。


夜になっても風は一向に弱まらず窓ガラスを鳴らしている。

燕はいったい何処で眠っているのだろうか。


※以下今朝の詩


       おはじき

   それほどたくさんではない
   まやちゃんは百個持っているが
   私は十個しか持っていない

   青や赤や緑のそれには
   白い透かしが入っていて
   きらきらと輝いている

   ポケットに入れていたら
   落としてしまうかもしれないと
   母が小さな巾着袋を縫ってくれた

   学校から帰るとぴょんぴょん走って
   まやちゃんの家へ遊びに行く

   畳の上にそれを広げて
   指で隙間を切って行く
   そうして弾くと小さな音がして
   まやちゃんの嬉しそうな声がする
   失敗するまでずっとまやちゃんの番だ

   やっと私の番が来たが
   指が緊張したように震える
   赤いのと青いのと緑のと
   どれにしようかと迷った

   まやちゃんの指は細くて
   私の指は男の子みたいに太い

   隙間がどんどん狭くなるのを
   息を殺しながら切って行く

   また明日も遊ぼうね
   まやちゃんはとても嬉しそうに言った





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