ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2025年12月16日(火) 空気のように

今朝は今季一番の冷え込みとなる。

市街地では氷点下だったようだが

私の住んでいる地区は海が近いせいか2℃で済んだ。

山里も冷え込み辺り一面の霜の朝となる。


不思議なことに寒さに慣れて来たのか苦にならない。

たっぷりと蓄えた脂肪のせいかもしれなかった。

太っているのも役に立つものである。


山里の銀杏の木の何と寒々しいことだろう。

まるで老いぼれた老人の骨のようである。

日中は陽射しが降り注ぎ救われている様に見えた。

霜の日もあれば雪の日もあるだろう。

木の芽が芽吹く春まで逞しく乗り越えて欲しいものだ。



仕事は今日も来客多し。お金もがっぽがっぽと入る。

通帳に預金すればその残高に涙が出そうなくらい嬉しかった。

しかし年末が近づくとどんどん引き落とされて行く。

支払い予定表を見ていると年末にはまたゼロになりそうである。

いったいお金にはどんな大きな羽根が生えているのだろう。


工場の仕事は順調で今日も義父が待機してくれていた。

高齢のお客さんが軽トラックで田んぼに転落したと電話がある。

義父が直ぐに駆け付け引っ張り上げることが出来た。

幸いお客さんに怪我はなくトラックも無傷である。

田舎あるあるで高齢ドライバーの多さが目立つ。


同僚は車検済みの車を丁寧に洗車し納車に行ってくれた。

明日は大型車の車検が入庫するのでまた大忙しになりそうである。

私はひたすら金の亡者になっており気ばかり忙しいのだった。


今日こそはと定時で退社。逃げるようにカーブスへ向かう。

初対面のメンバーさんが多かったが皆さんとても朗らかである。

仕事の疲れも何処へやらで良き気分転換となった。

明日も定時で終われたらまた来ようと思う。

どうか残業になりませんように。


買い物を済ませ4時には帰宅していた。

自室で30分程過ごし後は炬燵でごろりと寝転ぶ。

娘と夕食の支度を始めていたら娘婿のことを話してくれた。

明日は入院で明後日には退院出来るとのこと。

寝耳に水のような話で驚くばかりである。

「ヘルニア」なのだそうだ。それも初めて知った。

ずっと秘密だと思っていたがよく話してくれたと思う。

治療の為の入院で症状を和らげる注射をするらしい。

それ以上の詳しい話は聞けなかったが

少しでも楽になるものならと藁にも縋る気持ちになった。

娘もきっと不安だったのだろう。だから話してくれたのに違いない。

誰でもそうだが話すと少しでも気が楽になるものである。

後はそっと見守るしかない。どうか笑顔で帰って来てくれますように。


家族として出来ること。出来ないこともあるだろう。

あやちゃんのこともそうであった。

日々あっけらかんと過ごしている様に見えても

内心は複雑で重い現実が圧し掛かって来る。


私も夫もただ存在していることしか出来ない。

老いてしまえばまるで「空気」になってしまいそうだが

空気が無ければ誰も息が出来なくなるだろう。

ちぐはぐな家族であるが長生きをしなければならない。


※以下今朝の詩


   ひかり

かなしいかおはよそう
かといって
むりにほほえむことはない

俯いて咲けば空は見えない
けれども顔を上げてみれば
花びらに陽が降り注ぐだろう

光の天使たちが舞い降りて来る
決して独りぼっちではないのだ

どうしようも出来なかった記憶
それはこころに深く刻まれて
傷のように痛み続けるけれど

真冬に咲く花がある
寒さあってこそのいのち
たとえ雪に埋もれても
逞しく生きようとする

光は分け隔てなく降り注ぐ
耳を澄ませば天使たちの声が聴こえる




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