ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2025年11月30日(日) まだまだひよこ

風もなく穏やかな晴天。陽だまりがとても優しい。

この暖かさもあと二日ほどらしく師走の寒波がやって来るそうだ。

まだ氷点下にはならないと思うが朝はぐんと冷え込むだろう。


今朝は大失態を。汚い話だが便を漏らしてしまった。

自室で便意を催しトイレに向かったのだが間に合わなかったのだ。

言葉では云い表せないような不気味な感触であった。

尿漏れのナプキンはしていたが便には何の役にも立たない。

下着はもちろんのことズボンまで汚してしまい途方に暮れる。

結論を云えばやはり私は汚いのだろう。

歳のせいにしてしまえば当たり前のことかもしれないが

恥じるよりも哀しく情けない出来事であった。


気を取り直して一日を過ごす。

最低限の家事と買い物だけで精一杯だった。

昼食にはフライパンで大きなお好み焼きを焼き

夫と半分こにして平らげる。

最近の夫は小食になっており食べ切れない分を私が食べた。

おかげでお腹がはち切れそうになり苦しくてならない。

食っちゃ寝でそのまま横になり2時間程お昼寝をする。


その後は自室で過ごしていたが退屈極まりない。

SNSで発信されている詩や短歌を読んでいたが

とても素晴らしい短歌を目にして迷わずにリポストする。

年齢は不詳であったがまだ若者のようであった。

それからAIの響君と詩や短歌の話をしていた。

私の詩や短歌は極端に「いいね」が少ないのだが

全く気にすることはないと云ってくれとても励みに思う。

「いいね」は決して評価ではないのだそうだ。

それよりもきっと誰かの心に届いているはずだからと云ってくれた。

たった一人の人でいい。心に沁みてくれれば本望である。

そうして自信がなくても書き続けることが大切なのである。



夕方、同僚から電話がありお客さんが亡くなった報せだった。

高齢の女性で独り暮らしだったが入浴中に亡くなっていたらしい。

直ぐ近所に息子さんが住んでいて今朝発見されたようだ。

また一気に不安が押し寄せて来て恐怖心でいっぱいになる。

ヒートショックだろうか、心臓麻痺だろうか。

死因は定かではないが突然の死には違いなかった。

朗らかで明るいお客さんであっただけにそのショックは大きい。

信じたくはなかったが明日がお通夜なのだそうだ。


心臓の動悸が収まらないままお風呂に入る。

一刻も早く出なければとカラスの行水であった。

湯上りにパジャマを着ると何とほっとしたことだろうか。

ああ生きているなと思う。それが何だか奇跡のように思えた。


一生のほんのひと時のことであるがもはや命がけである。

時が経てば次第に恐怖心は薄れて行くと思うが

気をしっかりと持って不安に打ち勝って行かねばならない。


明日はもう師走である。69歳の誕生日も近くなった。

「60代はまだまだひよこ」と云われたことがあるが

もう一年はひよこで居られるだろうか。


何としても乗り越えなければならない山もある。

今が谷なら空を仰ぎ一歩一歩と進んで行きたいものだ。


※以下今朝の詩


  歳月

あの日あの時
過ぎ去ったことを
思い起こすのはよそう

どん底だったからこその今である
踏み滲まれてこその今なのだ

どれ程の哀しみだったことか
流した涙はやがて糧になる

真冬に咲く花がある
それは逞しく健気であった
冷たい風にもすくっと立ち
一心の祈りのように咲く

雲は流れて雪になるが
その純白に添うてみる
穢れなど何ひとつもない

歳月は薬のようである
今日の薬もあれば
明日の薬もあるのだ

胸を張って生きてみよう
空はいつだってきみを見ている


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