冷たさを確かめている窓辺には輝く月の微笑みがある
満月が近づいている
空はあたたかくなり
光に包まれるだろう
私は足らないことに
こだわろうとしては
断ち切ろうとしている
諦めてしまうのではない
夢には相応しい空があり
きっと満たされるだろう
何処までも空だ
果てしなく広がる空がある

氷点下の朝が続いている。
山里は平野部よりも気温が低く陽が射し始めてやっと1℃になる。
今日は仕事始め。鼻息が荒いまま出勤していたら
山道をゆっくりと歩くお遍路さんを見かけた。
急ぐことはないのだなと思う。心に余裕を持たなければいけない。
深呼吸をする。なんだか息が空に吸い込まれていくようだった。
仕事は大忙しであったが午後から早退させてもらい整形外科へ。
初めてのリハビリの日で休むわけにはいかなかった。
少し緊張していたが若くて可愛らしい女性の療法士で心が和む。
まずは左足のマッサージからでまるで魔法の手であるかのよう。
優しくて温かな手触りで痛みを和らげてくれた。
それから自宅でも簡単に出来るストレッチを教えてもらう。
3種類ほど。これは毎日必ず実行しなければいけない。
三日坊主にならないように頑張って続けようと思う。
リハビリが終わった後、嘘のように足が楽になっていた。
まるで天国のようであり夢のようでもあった。
つかの間でも痛みから解放されこれほどの幸せがあるだろうか。
最後に医師の診察があり血液検査をすると言う。
一瞬なんで?と思ったけれど何か調べたいことがあるようだった。
まるでまな板の上の鯉である。好きなようにお捌き下さいませ。
私の血はさらさらとしていてとても綺麗に見えた。
次回は3週間後とのこと。信頼している医師には逆らえない。
他の誰がこれほどまでに親身になってくれるだろうか。
駐車場で一服してから帰る。
今夜のおかずは何にしようかそればかり考えていた。
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