ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2022年12月19日(月) 苺のおんちゃん

今朝は今季いちばんの冷え込み。

雪こそ降っていなかったが車のフロントガラスが凍っていた。

午前8時の気温が2℃。朝陽が射し始めてほっと空を仰ぐ。


北日本や東北の日本海側では豪雪になっているようで気の毒でならない。

救急搬送中の救急車が雪に埋もれ動けなくなっている映像を見た。

ひっきりなしに除雪をしなければ身動き出来なくなってしまうのだ。

想像もつかないけれどどれほど大きな苦労を強いられていることだろう。



高知県西部は晴れたり曇ったり。時雨れた時間帯もあったけれど

雪にはならず平穏で恵まれた一日となった。




今朝も訃報が舞い込む。義父とは遠縁になるお客さんが亡くなる。

90歳を過ぎていて高齢ではあったが元気な老人であった。

数年前まで苺を栽培していて私は「苺のおんちゃん」と呼んでいた。

少し気難しいところがあって苦手なお客さんではあったけれど

よく苺をたくさん持って来てくれて嬉しかったことを思い出す。


娘さんから相談を受けたこともある。

施設に入居させたい。もう一緒に暮らしたくないと言う。

何か諍いがあったのだろう。早く死ねば良いのにとも言った。

その時は宥めて辛抱するようにと言い聞かせたけれど

娘さんの苦労も並大抵のものではなかったのではと察する。


けれどもいざ亡くなってしまうとやはり寂しいことだろう。

娘さんは一人っ子でもう独りぼっちになってしまったのだ。

今はまだ若いけれどやがては老いていく。

その時になって初めて父親の愛情を感じるのではないだろうか。


明日がお葬式とのことで義父があれこれと手助けをしているようだ。

親戚も少なく娘さんもどんなにか心細いことだろう。


「ひとはやはり死ぬのだ」と私は漠然と感じている。

せめて苺のおんちゃんは天寿を全うしたのだと思いたい。


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