| 2022年12月04日(日) |
またひとつ歳を重ねて |
曇り日。陽射しがないとやはり肌寒い。
朝のうちに少しだけ本を読む。
後はずっと炬燵に潜り込んでばかりだった。
今朝は目覚めるなり父の遺影に手を合わす。
「お父ちゃん生きているよ」と声を掛けていた。
昨夜は本当に不安でならなかったのだ。
とうとう66歳になった。なんだか信じられなくて
自分が自分ではないような気がしてならない。
いったい私は何処に向かっているのだろうと思った。
めいちゃんが「おばあちゃんおたんじょう日おめでとう」と
少し照れくさそうな笑顔で言ってくれて嬉しい。
鬱々とはしていられない。笑顔で過ごさなければと思う。
トラウマだろうか。どうしても53年前の事が忘れられない。
私はそれ程までに可哀想な少女だったのだろうか。
未だに母を恨んでいるのならなんと愚かなことだろうか。
もうとっくの昔に過ぎたことに拘り続けている。
私にだって未来はあるのだ。もっともっと前を向きたい。
いったいいつになったら心から母を赦せるのだろうか。
夕方のこと娘と出掛けていためいちゃんから思いがけない贈り物。
可愛らしい袋に襟巻とマスコット人形とお手紙が入っていた。
手紙には「いつもおせんたくしてくれてありがとう」と書いてあった。
なんと嬉しいことだろう。感激で胸がいっぱいになる。
娘からはめったに飲めない焼酎の「黒霧島」
娘婿はチーズケーキを買って来てくれた。
改めて家族の有難さをつくづく感じた夜になった。
なんとしても長生きをしたいと思う。
私は未来の家族に会いたくてならないのだ。
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