今朝は予報通りの冷え込みとなる。
やはり覚悟はしておくべきだなと思った。
昨夜のうちに用意しておいたちゃんちゃんこを羽織る。
靴下を履きエアコンの暖房を点ければもう怖いものはない。
それでも死ぬのならそれが定命なのではないだろうか。
寒さを否定しようとするから怖いのだと思う。
あっけらかんと受け止めればずいぶんと気楽になるものだ。
臆病風に吹かれている自分が滑稽でならず馬鹿じゃないかと思った。
馬鹿は死ななきゃ直らないらしいがまだ死ぬつもりはない。

仕事を終えていつものスーパーで買物をしていたら
川向に住む従姉妹と久しぶりに会った。
私より2歳年上なのだけれど髪の毛が真っ白になっていて驚く。
白髪と云うより銀髪に近い。それは見事で美しくも見えた。
思わず「綺麗ね」と声が出る。従姉妹は恥ずかしそうにしながら
「すっかりおばあちゃんになっちゃった」と微笑んでいた。
その顔を見てどれほどほっとしたことだろう。
老いを受け止めることは決して切ないことではないのだと思う。
感動すら覚えた私は彼女のように生きたいと憧れを抱いていた。
人は上辺だけでは分からない。苦労もあるだろう悩みもあるだろう。
不安もあれば心細いこともたくさんあるのだと思う。
「どうしたが?なんか疲れちょるみたいなね」と彼女が言った。
私は一瞬どきっとした。そんな風に私は見えるのだろうか。
弱音を吐くつもりなどなかったのに否定することが出来ない。
精一杯の笑顔さえも作り笑いのように見えたことだろう。
「早く帰って洗濯物を畳まんといかんけん」と呟いていた。
「また会おうね」」と手を振って別れる。
車に乗るなり大きな溜息が出た。それが何を意味していたのか
未だに分からないまま夜を迎えてしまった。
仕事のこと家事のことも少しも辛いとは感じたことがない。
けれども寄る年波に勝てないと云うことかもしれない。
今日頑張ったのかな私。それさえも分からないまま
寝酒の焼酎を飲みつつまったりとこれを記した。
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