雨が降ったり止んだり。気温も上がらず少し肌寒い一日だった。
朝の山道でそれはそれは沢山のアマリリスが咲いていた。
山奥とはいえ民家が数軒ある小さな集落があり
とある一軒のお宅の石塀に沿ってそれは植えられていた。
深紅のアマリリスがずらりと並んでいる光景に感動をおぼえる。
そこは遍路道。お遍路さん達もきっと心を和ますことだろう。

昨夜ここに記したことで詫びなければいけないことがある。
ついつい感情を露わにし過ぎていたようだ。
大人げない行為だったのかもしれないと今更ながらに悔やまれる。
実は昨夜寝る前になってじいちゃんから真相を聞かされた。
娘むこは決して悪気があってそうした訳ではなかったのだそうだ。
私達の昼食が早い事を知っていてとっくに済んでいると思ったらしい。
そんな単純な理由でけい君の分を買わなかったのだそうだ。
その事をあやちゃんから聞いてじいちゃんも納得したらしい。
あやちゃんもけい君が可哀想だと思っていたのだろう。
そうして父親である娘むこの立場を庇おうとしたのだと思う。
私も一言が足らなかった。「買って来てあげてね」と言うべきだった。
そんなふうに歯車が上手くかみ合わない時もある。
ほんの些細な事で波風が立つ時もあるのだろう。
それは信頼感の欠如にも繋がる大切なことなのに違いない。
一瞬裏切られたように感じた私がいちばん愚かなのではないだろうか。
本来なら昨夜の日記を削除するべきなのだろう。
けれどもそれはしない。そこには5月8日のありのままの私がいる。
何を感じ何を思ったのか。私は書き残しておきたいのだった。
削除する事は簡単だけれど昨日の私は何処に行けば良いのだろう。
歯車に油を差し手入れを怠らない日常でありたい。
それを人任せにしないで自分の手でやり遂げたいと思っている。
まわり続ける歯車は私の人生そのものであるかのように。
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