すっかり梅雨明けを思わすような晴天。
爽やかな暑さという表現は可笑しいかもしれないけれど
湿度が低かったので心地よいほどの「夏」を感じた。
そろそろ海苔網を洗うのかなと思っていたけれど
昨日のうちから準備をしていなかったせいもあり
「今日はやめよう」とあっさりとじいちゃんが言う。
じゃあまた何処かへ行こうかとすぐに意気投合するふたり。
けれども車に乗ってからも行き先がすぐに決まらず
とりあえず西に向かって家を出たのだった。
息子のマンションの前の道を通り駐車場に車がないことを確かめ
今日は日勤かなと勝手に想像しながらそのまま山間部へと。
酷道で有名な国道439号線を通ってみようとやっと決まる。
別名「よさく」漢字だと「与作」なのだろうか。
杓子峠を越えて四万十町大正に抜ける険しい山道であった。
まるで何処かで与作さんが木を伐っているような気がする。
まさに林道で道の両脇には高い木が生い茂っていた。
ガードレールも少なく深い谷が眼前に迫って来る。
なんと言うスリルだろうか。はらはらどきどきが止まらない。
やっと大正に着き民家が見え始めるとほっと安堵していた。
大正の道の駅で田舎寿司を買って車中で食べる。
柚子の香がするとても美味しいお寿司だった。
他には何処にも寄らずひたすら走り続けて帰路に着いた。
途中の梼原町、津野町もつい先日通ったばかりで
なんだか不思議な親近感が湧いてくるお気に入りの町だった。
国道56号線に出て須崎の街で有名な玉子焼きを買って帰る。
娘達が食べたがっていたので良いお土産になった。
家を出たのが10時。帰宅が3時。ちょうど5時間のドライブ。
もう決して若くはないじいちゃんも疲れたことだろう。
それなのに「また行こうな」と言ってくれてありがたいことだった。
国道439号線は徳島まで繋がっているらしい。
日帰りはとても無理だけれどいつか行けたら良いなと思った。
その「いつか」のおかげで長生きが出来るような気がする。
|