薄曇りの一日。思いがけないほどの陽射しがあった。
かなりの蒸し暑さでじっとしていても汗が流れる。
熱海の土石流の現場から19名救出の報道があった。
どんなにか怖ろしかったことだろう。命が助かり何よりに思う。
流された家屋が130棟と聞きただただ茫然とするばかり。
一人でも多くの人の命が救われることをひたすら祈るしかない。
家に居ても気分が塞ぎ欝々とするばかりに思えて
今日もじいちゃんとぶらりドライブに行っていた。
例のごとくで車に乗ってから行き先を決める。
じいちゃんの提案でまた江川崎へと向かった。
そこから愛媛の松野町、鬼北町を経由し高知の梼原町へ。
梼原は雲の上の町と言われていてずいぶんと涼しかった。
車のエアコンを切り窓を開けて走る。風がとても心地よい。
梼原を抜けると次は津野町、旧葉山村へと続く。
橋の欄干に七夕飾りをしてある箇所がいくつかあり
地区の習わしなのだろう。とても風情のある景色だった。
写真を撮りたくてならず車を停めてもらったけれど
生憎の逆光で思うように撮れなくて残念だった。
七夕飾りを見あげながらゆっくりと橋を渡り切り車に戻る。
次は須崎市。高速道路に乗ってしまえばもう帰り道だった。
家を出てから5時間足らず、じいちゃんも疲れたことだろう。
来週はもう行けないかもしれないぞと釘を刺されてしまった。
そろそろ海苔網を洗わなければいけない頃になっている。
お天気次第だけれどいつまでも遊んでいるわけにもいかない。
今日も車中で話したけれど「家業を継がずにいたら」と。
父親の早過ぎる死が運命の変わり目だったのだと思う。
もう40年。過ぎ去った歳月が走馬灯のように映る。
ひとはよくあの時ああしなければ良かった。
こうすれば良かったのだと思う時があるけれど
それを「後悔」の一言で片づけてはいけないように思う。
だからと言って「運命」だと言い切るのもなんだか虚しい。
すべてのことが与えられた人生なのだとありがたく頂こうではないか。
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